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シェルター

 本日の昼食は小魚が三匹のみ、銛は相変わらずの不調っぷり極まる不漁で諦めが見えているが、心はまだ折れていない何度でもチャレンジして必ず結果を手に入れてやる。

 さて、シェルターの建築に入ろうか、竹を切り分けて半分に分割、梁に渡してチェックしつつ高さが少しでも均一になるようにして結ぶ、作業としては単純で時間も掛からない。

2時間と掛からずに床を張り終えてシェルターを眺めた。


 木と竹の柱に鉄板と竹の屋根、竹の床という自然の風合いそのままに、何処までも続くフォレストビューを望む開放的な作りはまるで自然に溶け込む迷彩の様相を見せる。

 とりあえず良いように言ってみるが、現実は壁はないがシェルターは完成したというだけだ、それでも屋根を作った時より感慨も深く感動もする、壁に関しても森の中だし雨風が吹き込む事も無いとは言わないが少ない筈だし問題はないだろう、有った場合は適当な木の枝でも立て掛けてしまえば良いのだ。


 さて、余った時間で薪作りだ、毎日の料理で使い、そろそろ無くなりそうだし拠点を移すにしても多少の余裕は欲しい、何より移した所で戻った時に薪がないんじゃシェルターを作った意味がない。

 今回は痕跡の木に向かうルートの一部を整備しながら薪を作り出すとしよう、同じ場所を行ったり来たり、行きは何も持たずに枝を払い帰りは枝を抱えてのんびりと、1時間でほんの少しだけ視界が開け歩きやすくなる程度の差しかなく、距離も全体の半分どころか四分の一も進めていない。

とりあえず続きは明日の朝の作業に回そう、間違いなく半分も進まないが量は確保できたし今日は蛸壺が好調で二匹も捕れた、やはり数が増えると確率が上がるな、とりあえず明日にはポイントを変えるつもりだがさて場所は何処にしようか。

 とまれ、練習としての銛漁に時間を掛け、全てで外す残念具合にがく然としつつ、それでも蛸二匹の成果を手に拠点に戻る。


 森の中を突き進む、10分も経たずに歩きやすさが消え失せ、鬱蒼としたという程ではないが他よりはマシ程度の道に行き着いた。

 少しだけ切り拓かれたルートを本格的に木の枝を払い木を斬り倒す作業に入る、1時間もせずに昼ご飯になるが少しは薪も増えただろうし中途半端とは言え道もできた、とりあえずは良しとしておこう。

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