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ほぼモグラ

 さて今日も穴堀だ、と言うかどの程度進んだのか解りづらいんだよな、行きで考えるとずっと未舗装というか未開拓部分で、階段を使うのは材料を運ぶ時くらいだから体感できない。

 一応は見た目として少しずつ伸びているし一段ずつ数えれば解るのだがそんな事に時間を使いたくはないし。

結果として作業中も行きも帰りも未舗装しか体感しない、そのせいか進んだって感じがしないんだよな、間違いなく進んでいるし間違いなく歩きやすくなっているのだがそれを経験するにはまだ掛かりそうだ、残念ながら粘土と土のゾーンはまだ遠いしな。


 少しずつ掘って打ち込んで埋めて、最終的に調整と言うか地面を踏み固めるだけではなく(なら)す必要もあるのだろうな、今のままだとちょっとした段差が有るだけの坂道って感じだしキッチリ90度にってのは無理でも明確に階段として使える程度には作らないと苦労の意味は薄まる。

 徒労は上等だし骨折損も上等だが作った以上はそれなりの効果とクオリティは欲しい、贅沢を言えるような状況ではないとはいえ、それでも一定のランクを求めるのは性なのかそれとも他の何かか、どちらにしてもデメリットは余分に疲れるってだけでメリットは使うのが楽ってだけ、自己満足でしかないし無意味かもしれないが少なくとも自分が満足するならそれで十分だろう。


 そのまま昼まで掛かってまた数段だ、とりあえず今日の目標としては土の感触が完全に変わるポイントくらいまでは行きたいな、そこまで進めれば少しは進捗したと思えるし達成感もあるだろう。

 お昼休憩を挟んで午後の作業開始だ、また穴堀の毎日で土に塗?れる日々が始まったと改めて突き付けられてしまった感もあるがそれが日常だった時も有ったんだ、いや、むしろその日々の方が長いかもな。

シェルター建築の時に干場建築の時、側溝堀りと今回、それに灰を埋めるために、こう考えるとかなりの時間を穴堀に使っているな、次点が漁のため、そのまた次が森を切り開くためって感じかね。

まぁ時間で考えるなら間違いなく眠っている時間が一番だろうな、俺の場合短くても6時間、普通で8時間は寝てるし費やした時間なら他の追随を許さないぶっちぎりの一位だろう。


 一気に感触が変わる、つい先ほどまではジャリッといった感じでフライパンのスコップ擬きでも楽々とは言わないが問題なく掘り進める事ができていた。

 だがガリッというかガキンって感じで表面を削る感じでしか掘れていない、予定通り土の感触が変わるところまでは進んだようだが全く喜べない。

これはなかなかに骨が折れる、と言うか今の装備だと手も足もでないな。

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