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残夏

 さて、今日は完全に止まっていた階段作りだ、まぁその前に何時ものように漁からなんだが、問題となる天候も今のところは秋晴れって感じだし存分に作業を進めるとしよう。

 小魚が大猟でお昼ご飯の心配もなくなったし、さぁ久々の大仕事を始めようか。


 とりあえず坂を下りきり一段目からだ、フライパンで穴を掘ってまずは下準備を済ませていく。

 この辺りは砂利がやや混じっているから掘りやすいが上の方は粘土と土でガッチガチに固まっているだろうから骨を折る事になるだろう、まぁとにもかくにも穴堀だ。


 しかしこの感覚は懐かしいな、最後となると側溝を掘った時かね、遥か昔の事のようにも思えるが2ヶ月くらいしか経っていないんだよな、日々の忙しさからか、それとも異常状態に混乱しているのか、時間の感覚がオカシクなってきている、或いは忘れたいという意識と思いがそうさせているのかね。

 ある程度堀り進んだ所で竹を打ち込んで固定、そのまま段差を補強するように竹を渡してロープで固定する、後は少し埋め戻して踏み固めれば一段が完成だな。

さて、休む間もなく二段目だ、また穴を掘るところからだがこれを何度も続けないとゴールには到達できない、ひたすら掘って登ってを続けるってなかなかに心が折れそうになるな、登りたいのか掘りたいのか謎だがどちらでもなく安全に登り降りするための足場を確保したいだけだ。


 三段作って時間一杯となり、川で手をしっかりと洗い拠点に戻り昼食を済ませる、この調子だと2日いや3日は必要になるだろう、それもこの土の感じが続いたとしてだ、半分どころか残り七割辺りから土の色は全く違うんだよな、あの辺りから間違いなく簡単には掘れなくなり、そして雨が降ると靴がドロドロになる。

 そう言えば今のところ予備の靴に替える気配が全くないな、靴底は多少減ってはいるし汚れは目立つようにはなっているがまだまだ現役で使える、そろそろ半年を迎えるが履き潰すにはまだまだ掛かりそうだ。

食休みを挟んで再び作業を開始する、今日1日で土の色が変わるポイントまで上がりたいところだがまず無理だろう、一段を少し高く作っているとはいえ流石に数メートルを上るのに十段以下という事はないし。


 しかし10月に入ったというのにまだ暑い、まぁ全く動いていないのに玉の汗を流す程ではないが森の中だと言うのに動いているとジットリと汗が滲む程度には暑いな。

 そろそろ過ごしやすい気温になって欲しい、まぁ湿気が少しばかりマシにはなった気がするから真夏より過ごしやすくはなっているのだが。

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