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最悪の想定

 嬉々として温泉に飛び込もうと思ったのだが良く良く考えてみれば川を渡るから足が濡れる、そのためのタオルは用意していてもガッツリ浸かってサッパリする用のタオルなんて用意していない。

 残念ながら温泉には浸かれないらしいが足湯までならなんとかなる、ただ座る椅子なんて無いから突っ立ったままという事になるし血行は促進できても全く休めない、これは諦めるしかないな。

温泉を渡り着替えを済まして合図を送る、温泉に浸かれないなら早々に拠点に戻って体を休めるとしよう、朝から完成するのは予測できていたんだから余った時間で浸かる事を予測してタオルを用意しなかった俺の落ち度だな、まぁ朝の時点では全く思いいたっていなかったから落ち度というのも少し違う感じがするが。


 森を進んで拠点に戻り、マッサージなんかをしながら時間を潰して漁までの1時間程を過ごす。

 さてそろそろ頃合いだし動き出すとしようか、漁を済ませて明日に備えて休みたい、どうせ休息日になるのだとしてもだ。


 ハゼとウツボか、最近ハゼが多いな、まぁそういう季節なんだろうが捕り尽くすなんて事にならないだろうな? 海は広いとはいえ縄張りとかあるだろうしこの数か月でこの磯の近くの小魚は相当に減ったと思うのだが。

 まぁ今のところリバウンド期以外で漁獲量は減ってないから大丈夫だとは思うが万が一の時はしばらくシェルターでほとぼりを冷ますと言うか間を置く必要もあるだろう。

最悪の想定ではあるが頭の片隅には残しておこう、その場合シェルターをもう一つ作らないと、いやテントを一つ運ぶだけで十分か、とりあえず墨巣さんだけならテントはそう散らかってないし、持ち込む荷物も最低限で済む、問題が有るとするなら使える薪が一気に半分以下に減るって事だな、残念ながら向こうに干場はないし適当に積み上げた分だけだ、確かそれなりには残っていたと思うが間違いなく潤沢ではない。切り出せば良いだけの話ではあるが面倒には変わりないしできれば遠慮したい未来だな。


 焼いたハゼにウツボの煮付け、炊いたご飯にカワハギの塩焼き、美味しく頂いて腹を満たす。

 さて、これからどうしようかね、困った事に階段を作るのと温泉でのんびりする以外に何も予定がない。

かと言って例えばシェルター側にも使うかどうかも解らない薪干場を作る気にはならないし、何かしら有るとするなら探索くらいのものだ、後は全く使っていないルートの再整備とシェルターの掃除くらい、それに関してもそれほど時間を使わずに済んでしまうしな、それでも時間稼ぎ的に予定に組み込むとしよう。

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