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合図

 さて、今日は鳴子の搬入と設置の続きだな、おそらく完成しないと思うが効率よく動ければギリギリ完成、いや川を渡らないとだから余裕を持ちたいし無理だな。

 余裕を持って動けるように予定を組むとして、さぁ今日も漁からだな。

ハゼがとにかく大漁だな、珍しくと言うか小魚オンリーだ、まぁカワハギを突いてくれているから朝飯にはありつけるし十分だろう。


 準備を済ませてのんびり歩いて温泉を目指す、今日も残暑が続いているがそろそろ涼しくなってきても良いんじゃないかと言いたいな、流石に体感30℃超えがここまで続くと心配になってくる、今の生活だと全く関係ないが野菜とか高騰すると家計に大打撃だし。

 後はクーラーを使うから電気料金が馬鹿にならない、まぁ基本的に家に居ないからマシだったがそれでも春から比べれば四割増しくらいだし。


 さて温泉を挟んで向こう側に鳴子を運ばないとだがどれだけ往復すれば良いのか解らないが一時間とかそこらかね、流石に二人で手分けをしつつって訳にはいかないから一人でだ。

 服を脱いで鳴子を抱えて川を渡る、向こう側に着いたら適当な場所に鳴子を置いて川を渡りまた鳴子を抱えてだ。

指先がふやけそうになるくらいに湯に足を浸けながらひたすら往復する、なんと言うか素っ裸で続けているとバカらしくと言うか、何をやっているんだといった現実に帰る瞬間があるな、第三者が見た場合はとんでもない変人か変態としか見てくれないだろうな、温泉を渡らないとという理由があろうともやっている事は裸で鳴子を運んでるだけだし。


 とりあえず必要量を運び込んでようやく服を着る事ができるな、それを嬉しく思うって事は俺はまだ道を踏み外してはいないらしい、先輩辺りなら喜んで、いや流石にその辺りの常識は持っていたし、倫理観は・・・・・・まぁ薄いが、或いは俺とかが狼狽えるのを見るためだけにと言うのも有り得るから先輩が先輩足るのだろう。

 あの人の場合嫌がらせと言うか、うんなんだろうか、言葉が見付からない変態性だな、本当にあの人と四年以上も良く付き合いが続いているな、まぁかなり世話になったというのが強いな、普通に天才の部類に入るし、天災でもあるから帳消しなんだが。


 指笛で合図を送りすぐさまその場を離れる、墨巣さんと合流したらとりあえずお昼休憩だな、後は警戒網を張っていくだけだ。

 休息を挟んで手分けをしつつ警戒網を張っていく、スマイリーと会った位置を考えるとこの辺りは安全なんだろうが万が一があるしな、まぁ俺の中でスマイリーの危険度はかなり低くなってしまっているから熊対策の意識が強い。

結局と言うかとうとうと言うか、スマイリーを安全認定してしまっている、あの笑みと雰囲気は敵対者として見ることができない。

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