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二つ進んで

 さて目の前の藪を抜けてしまおう、ここさえ抜ければ後は一つだ。

 しかし温泉を日常的に使うなら交代で入るのは面倒だよな、混浴は絶対に無いとして湯船を広く作って壁で分けて、いや流石に無理だな、竹や木で壁を作るにしても隙間なくというのは不可能だし、高さにしても不完全な物になるだろう。

残念ながらそれを信じてというのは無理だな、かと言って離れた位置にもう一つ湯船をとなるとかなりの大仕事だ、何よりもしもの時に動きにくい、やはり諦めるしかないらしい。


 鉈と鋸を駆使しつつまた一つ藪を抜ける、これで温泉までの距離がさらに短くなったな、後一つ藪を抜ければようやくゴールだ、とは言えまだ温泉の整備があるから終わりでは無いんだよな、橋作りから考えると長々と続けているものだ。

 計画から考えると8月辺りには確実に意識していたしおおよそ一月は掛かっているのか、しかも今は9月の半ば、仮に今日ルート開拓が終わるにしても次の作業で10月までって感じだろうな、と言うか気付けばもう秋か、季節を二つ跨いだというのに感慨も何もないな、あまりに忙しすぎて意識が向かなかった。


 最後の藪は最後らしくラスボス感なんてことはなく普通に今までと変わらないな、やはりアレが最大の山だったらしい、と言うのかあのレベルが幾つもあったら堪らない、全く終わりが見えなくなるぞ。

 墨巣さんと交代して作業を続けて適度な所で昼休みを挟み、作業を再開する、このペースなら今日中になんとかなりそうだな。


 最後の一本を斬り倒しようやく開拓作業が終わる、1週間以上使ってほんの20分強を短縮か、これから毎日使うにしても割に合わないだろうな、とは言え以後は無駄に体力を消耗しないのだから効果は大きいだろう、惜しむらくは幾つか迂回路が残ってしまっている、残念ながらどうにもこうにもできないがアレが無ければ1時間は軽くだろうな。

 いや、それでも1時間強は掛かるのだからそこそこ遠いのか、真面目に何をやっているんだろうとも思ってしまうが、それを考えるのは今さらだな。


 ひたすら藪を切り開いて最後の一本を斬り倒す、これでようやく最短ルートの開拓が済んだな、お次は温泉の整備だが、その次は今のところは何もない、長かった壁の連続もどうやら終わりが見えたらしい。

 とは言え終わりが見えた頃が最も危険、残り一割でようやく半分とも言うし気を引き締めていこう、と言っても今日はもう切り上げだ、明日からは材料集めだし材料運びだ、まだまだ先は長いがもう一頑張りするとしよう。


 拠点に戻り装備を入れ換えて漁に向かう、今日はご飯も炊きたいし何が捕れるかね。

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