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効率化

 湯上がりの墨巣さんと合流して時間的にやや遅めの昼食を取る、墨巣さんも何となく動きにキレがあるように見えるな。

 温泉の効能は疲労回復は確定だろう、残念ながら泉質は不明のままだが炭酸はなかったな、それで無色透明でPHはどちらにも触れていない、昇辺りなら答えを導き出すんだろうが俺では無理だな。

とりあえず浸かると気持ちいいし疲れは取れる、臭いはややあるが20分近く浸かっていても大丈夫だから硫化水素等が出ているにしても無視できるレベルって感じかね、なんと言うかこの島に来てから見付けた物の中で最高かもだな、次点が奇跡的な地形の磯、その次が綺麗な水が湧き続ける池かね、まぁ順位は前後すると思うが。


 食休みを終えて早速作業開始だ、移動と残りの時間を考えると抜けるのは無理だろうが残り二枚の壁を越えるために頑張るとしよう。

 根本が見えるまで枝を切り払い、引っ掛からないように左右を切り開いてスペースを確保、根本を鋸で切って無理矢理引っこ抜く、言うのは簡単だがやるのはかなり大変なんだよな、しかも一本を引っこ抜いたところでほんの数十センチ進める程度だし高さの関係で左右を切り開くだけでも大仕事、奥の藪と引っ掛かってというのも当たり前。

どれだけ効率化したところで自然を相手にすると思った通りにいく筈もない、比較的上手くいっているサイフォン漁でさえ飛び跳ねて逃げる奴がいるし竹筒にしてももう少しでって所でタコが墨を吐きながら逃げていった事は何度となくだ。

残念ながら今の装備ではある程度の効果しか期待できない、もしくはある程度でも十分と考えるかね。


 残り1メートル足らずと言うか、根本を見る限り木一本でポイントは一つ潰せるが時間一杯だな、まぁ余裕は有るのだが流石に厳しいものがある、走ればとも思うがそこまでする事でもないし足場は良いとは言えないから無駄に怪我をする可能性だってある。

 素直に明日に持ち越すのが賢い選択だろう、仮に明日が雨なら明後日となるが、その辺りはもはや諦めの境地だな。

お天道様には勝てる筈もない、昔の人よろしく晴耕雨読ならぬ晴動雨休かね、まぁ晴れていても疲れていれば休むのだが。


 拠点に戻り装備を入れ換える、しかしやはり体のキレが違うな、往復4時間と作業を挟んでも疲れは有っても動きが鈍ったりはしない、あの温泉の効果なんだろうがこうなってくると俄然やる気が出てくると言うか、開拓に熱が入るな。

 漁に向かいタコと小魚を手に入れる、量的にリバウンド期もそろそろ抜けるな、作業日程を考えるとちょうど良いとも言えるかもしれない。

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