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悪手の切り札

 節を片側だけ残し、底に釘で穴を空けた竹筒が二つに編みあげたウナギ筒、計三つをロープに繋ぐ、竹筒には石だけを、ウナギ筒には魚の頭や内臓を入れて海に投入し、とりあえずは3日くらいの様子見だな。

 さて、いつもと同じように潮溜まりの確認だ、海水を 本日の漁果は小魚と牡蠣とウニ、海底を漂う海藻が食えるなら良いのだが海藻は見た目で判断ができない、見た目はワカメだが昆布かもしれないしそれ以外かもしれない、そもそもワカメや昆布以外で食える海藻ってどれほど有るのだろうか。

いや、それ以前に毒があったり食用に適さない海藻とかあるんだろうか、いやいやこの思考は危険だろう、いくら空腹とはいえ自ら危険な橋を渡る事もない。


 さて、本日も慎ましやかな夕食を済まし、とっとと寝るとしよう、明日は竹の運搬が待っているし体を休めたい、寝袋の中で睡魔に意識を委ねよう。


 馴れと言うのは恐ろしくも頼もしい物で、見慣れた自分の体だというのに差異を判別できるという事は他人からしたら一目瞭然で痩せ細っているのだろう、まともに食ってないし主食も無いから仕方がないが。

ただし細いが筋肉はある筈だ、このまま空腹と栄養失調が続けばいざという時の踏ん張りは利かなくなりそうだが、まあ緊急時用の切り札としてバイク資金を代償にした高エネルギー食を送ってもらう手筈にはなっている、使いたい手ではないが。


さて今日も慌ただしい1日の始まりとして食料確保のための狩りといこうか、ついでに実験経過の確認だ。


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