行楽
ようやく分厚い壁の突破に成功する、これで序盤は終わりだ、かなり長かったようにも思うがほんの1週間くらいなんだよな。
とりあえず橋と今までの分を合わせると40分は短縮した事になる、そう考えると凄いな、40分と言うと実家からなら車で県外に出る事ができるぞ。
この調子なら最終的に1時間も夢ではないかもしれないな、それでも2時間は掛かるから遠いは遠いが大違いだ。
少なくとも往復で四半日近くが潰れる事はないし漁の時間にも余裕が持てる。
さて、午後の残りはのんびり休むとしようか、流石に今から移動しても意味はないし明日に備えてだ。
しっかり体を休める事ができたとは思うが流石に疲れは溜まってきているし簡単には取れないよな、まぁ明日はお楽しみだし気にしない方向で行こう。
さて漁の時間だ、まだリバウンド期だから少々面倒だが二段でいくとして、今日は何が捕れるのかな。
小魚にタコ、ウニが二つか、微妙だな、とりあえず一段で七割は稼げたから回復傾向には有るらしいが明日か明後日くらいまでは続きそうだ。
夕飯としてタコの炒め物に焼きウニと焼魚、墨巣さんの突いたカワハギを煮付けにしてみよう、何時もは胆和えばかりだし気分を変えてみよう。
美味しく食べて片付けを済ましてテントに引きこもる、明日はお弁当持参で後半のチェックと温泉だな、とりあえず湯冷めを考えると俺が先で、墨巣さんを待つ間に整備用の石でも集めるかね、流石にあまり離れられないが最低限は集まるだろう。
天気は雲がチラホラあるが良好、絶好の行楽日和だな、残念ながら遊び感覚でとはいかないのだが楽しめはするだろう。
とりあえず何時もと同じく漁からだ、例え今日の昼飯が焼き干しになるにしても補充分は必要だし。
小魚ばかりでタコすら無しかリバウンド期だからか、それともある意味でツイテいるのか判断に迷うな、まぁどちらにしてもやる事は変わらない、焼いては干して後はお出かけだ。
森をグングン進んでおおよそ半分を越える、今のところ開通させるポイントは無かったし前半部分はあの山で終わりだったらしいな、後半部分がどうなっているかはこれからだがさてどの程度の山が現れるのかね。
迂回路を幾つか進んで温泉に到着する、薄い薮が二ヶ所だけと前半に比べれば随分と楽だな、しかしこれでは数分しか稼げない、良いところ10分も短縮できればだ。
どうやら元のルートと比べて1時間はというのは期待しすぎだったらしい、それでも50分近くと考えると似たような物か、多少は残念だが呑み込むしかない、残念ながらこれ以上の短縮となると岩場を抜けるためにツルハシでトンネルを掘るかクレバスを抜けるために橋を掛けるか埋め戻すかしないとだし流石にそれは面倒過ぎる。仮に短縮するとしたら埋め戻しだが危険だし何より先に温泉の整備だな。




