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屋根

 相変わらずの朝チュンをBGMに磯に向かう、そう言えば鳥の姿も見てないんだよな、磯で海鳥と魚の取り合いとか予想してたんだがカモメすら見掛けない、海無し県生まれの育ちだから海鳥に明るくないがこんな物なのだろうか。

 山鳥に関しての知識には明るいがはっきり言って異常だ、複数の声がここまで聴こえて流石にここまで姿を見ないなんてあり得ない、俺が見落としているにしても異常だ、糞はよく見掛けるが姿を見せないなんてカモフラージュがよほど上手か、もしくは山奥に潜んでいて海辺にはあまり近付かないか、いずれにしても姿くらいは見たいものだ。


 ハゼとゴンスイが一匹ずつ、力仕事をするには少々と言わずに足りないがそんな事を言っていれば何時まで経っても終わらないしこの間休んだばかりだ、できるなら今月中にはシェルターを完成させて川の近くに仮拠点の設営までは済ましたい。

 漂着物拾いを済まし、昼食を済まし、そそくさと作業に入る。

竹を適当なサイズに切り分け、四つに割って屋根に並べては結ぶ。


 屋根の穴が全て塞がり屋根が完成する、テントと木の枝の天井を除いて始めて屋根ができた、不恰好で歪で信頼性に欠けるが、それでもようやくの完成だ。

まだ床とかできてないけど一応の形にはなっている、それこそ地面に座る事を気にしないなら完成と言っていい。


 さて、細い竹を適当なサイズに切り分けて半分に裂き、床材として梁に結ぶ、隙間だらけで座る事すらできないが2〜3日も有れば埋めるだけの竹を運べるだろうし、床を張るのは1日も有れば余裕だろうから作業完了は5日程度だな。

 さて余った竹を使っての蓋と食器作りだ、物陰を探す小魚とかも捕れるだろう。


 形は歪、スッポリはまって隙間無くとはいかないまでも蓋である、これでようやく竹筒というか篭というか、始めてちゃんとした完成を見た物品として誕生した。

 一応の完成を見たとか、体裁を整えたとかじゃない、完全な形としての完成であり、持ち込んだテントとか拾ってきた何かを加工した物ではなく、材料を探し出して加工して作り上げた物だ。

まぁ簡単に折れた銛とかも有ったし、竹槍ならぬ竹銛とかなら簡単に作れるのだが、そこは手間隙の補整だろう。

 最後に半分に割った竹と節を片方だけ抜いた竹の食器を作り上げ、ついでに節二つ分の竹筒を作り上げた。


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