表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
431/1039

栄枯盛衰

 朝から嘆いて愚痴を溢しそうだが口にはしていないし言葉にはなっていない、思考の中だけならまだセーフかね、まぁ気持ちの問題だし線引きしたところで意味はない、罰せられるような物でもなければ罰する人も居ないからな。

 とまれ、何時もの如く漁からだ、とりあえず今日は仮の開通まで進めるとして、後は少しずつ下草と枝葉を刈りながら温泉までの道を通すだけだな、ついでに薪もと思うが干場はキャパシティ的にそろそろ一杯なんだよな、適当に集めて放置がベストなんだろうが予備材として見た場合これから先は薪に困る事だけは無さそうだな。

まぁそれも全てが終わるまではタラレバの未来予想でしかない、それらを叶えるにはまたまだ時間と労力が必要になる。


 朝の漁果はハゼとゴンスイに鰯か小魚祭りだな、久々に蛸壷の方が空振りだがまぁこんな日も有るだろう。

 拠点に戻り装備を整えてから昨日の続きだ、のんびり歩いて森を目指すとしようか。

橋を渡って森を抜け海岸線を進んで再び森に、距離としてはかなり近付いたな、もう一息って所までは進んでいる、午前中にはクリア可能かね。


 ひたすら下草を刈りつつ森を進んで、ようやくスタート地点が見えてきたな、とりあえず仮の通路が開通だ、後は目印から最短ルートを割り出して開拓していくだけだが、その前にスタート地点の整備だな、墨巣さんが軽くやってはくれていたが少しだしな、本格的に開拓を始めるとしよう。

 二人で手分けをしつつ周りの枝葉を切り落とし、下草を入念に刈っていく、それこそ拠点にしても大丈夫なくらいに整備だな、まぁ拠点にするには狭すぎるし森が近すぎるから引っ越しは絶対に無いのだが。

一通り下草を刈り尽くし、墨巣さんに混ざって枝葉の掃除だ、しかし既に焚き付けや薪に良さそうな枝がてんこ盛りだな、この調子で増え続けるなら本当に春まで一切の心配が無いくらいに過多だな。


 まぁ放置しておけば数年かそこらで朽ちてキノコや苔の生える倒木となり、そこからさらに数年で原型を失い、数十年で土くれだな、まぁ裏山のように幼虫とか白蟻とかが住み着けばだが、流石に虫の助け無しだと枝レベルとはいえかなり持つだろうな。

 かと言って粉々に砕くのも面倒だし、そこまでやる必要もないだろう、ここから離れる日が来たとしても俺は薪干場やシェルターなんかはそのまま風化に任せるだろうな、面倒という以上に仮に数年後か数十年後かに来た時にどうなっているのか見たいというのが強い。

まぁ数年後にはロープが風化に耐えられず屋根が崩れ落ち、残っているとしたら柱くらいかね、もしかしたらいの一番に腐ってへし折れたりしているかもだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ