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幸運とは

 タコに鰯にゴンスイか、ようやく戻ってきたなリバウンド期が過ぎ去りまた幸運期だ、今回は少し短く済んだな、まぁとんでもない爆弾みたいな事件も有ったから妥当かね。

 それこそ比肩するのがスマイリーと熊くらいとなればその不運さは相当だ、なんと言うかこの島に来てからトラブル続きだが無事に生活できてる幸運との兼ね合いなのかね、だとしたら常にリバウンド期で微妙な増減があるって感じになると思うのだが数値化できないし残念ながら真否は不明だ。

あるいはデータを書き出して分析すれば幸運の正体に近付けるかもしれないし、俺や高田家の男の宿命であるリバウンド期が他の人でも同じとしたら塞翁が馬を肯定する事になる、後は幸運の触れ幅と最大値の差が運を決める、この仮定が事実とすると恐ろしいな、まぁ事実ではないだろうし幸運なんてのは客観と個人の認識の狭間で揺れ動く物で、残念ながら万人には通じない。


 さて本日の締めくくりとなる夕食だ、終わり良ければではないが夕食で満たされればその日の作業内容はあまり気にならない、まぁ昼飯もモチベーション維持に重要だから衣食住で食の強さは突出しているのだろう。

 貧すれば鈍するなん言うし、三つの中で極論を言えば衣と住は必須ではない、裸でしかも風雨に晒されて安心して眠れるかどうかは別にしても腹が満たされていないと住みかを探すにも服になるものを探すにも支障が出てしまう、俺の場合はその二つの問題は片付いているから残るは食の問題だけで、例え幸運でこれまで雨や大荒れを除いて全くのボウズを体験していないだけで常に隣にいる大問題である。


 さて本日の夕食は焼き魚とタコ飯だ、なんと言うか長い1日だったと思うが安心するわけにもいかない、今回は墨巣さんが大人の対応をしてくれただけで俺が子供の駄々で過ごしただけだ、責任を先輩に押し付けるのは簡単だが根本的な解決にはならない、俺の自業自得と認識して動かないと解決には至らない。

 とは言え、日々の暮らしの中でまた信頼を取り戻すしかない、築くのに一生、失うのに一瞬なんて言うがその通りだと実感するのはあまり嬉しくないね、この数か月での信頼を一晩のたった一瞬一言で消え去るとはな。

とりあえず頑張りますかね、残念ながら明日からなんて消極的な事しか言えない辺りでダメっぽいが。



 何か夢を見ていたような気がするのだが内容が全く思い出せない、なんと言うか奥歯に物が挟まったような状態を朝から感じつつ準備を済ませていく。

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