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呪い

 依然として荒ぶる先輩を抑えつつ、そんな有り様で建設的な話などできるはずもなくお互いに無言のまま切り上げる事を決定して、それでもこちらの方がやや早く「じゃあまた」とだけ告げて電話を切った、なんと言うかたった一人に振り回されてガクッと来たな、今日は1日雨で動かなかったというのに作業を終えた後のように疲れてしまっている。

 墨巣さんのフォローをしたいし弁明も釈明もしたいのだがそんな気力すら湧いてこない、ただ一つプラスになった事があるとしたならソノ先輩の異常さを身をもって墨巣さんが体験できたって事くらいかね。

とりあえず危険性は理解しただろうから下手に近付こうとは思わないだろう、残念ながら気に入られてはいるから一方的にやってくるだろうが害は有るが利も有るし、まぁ総合的に見てプラスと思えるならあの人に慣れた証拠で、マイナスに思うなら根本的に合わないというやつで、その場合は時間と共に消え去ってくれる、ある意味の線引きはするし今回は別として実害は少なかったりする、せいぜいが下ネタをのべつまくなしに語られたりするくらいだ。


 そのまま無言で墨巣さんのテントを後にするが、ずっと微妙に残念な物を見る目で見られていたな、なんと言うか事実ではあるのだが自業自得ではないしな、とは言え流石は巨乳好きを批難されるような事柄でもないし明日には、いや、仮に、仮にだが墨巣さんがコンプレックスに思っているならヤバイな、かと言って触れられない、これはもはや呪いだな。



 結局、対策も素晴らしい名案も浮かぶ事なく朝を迎える、とは言え墨巣さんがまな板と思えるような胸部装甲でなければそれはそれで問題になるわけだし、ある意味においては良かったと言える、それを言ったら物理的に首が飛ぶだろう。

 本当にコンプレックスでない事を望む、とは言え薮蛇は嫌だしな、残念ながら無かった事にしてスルー以外の方法がない、墨巣さんから何かしらのアクションがあるなら助かるんだがな。


 とりあえず何時ものようにストレッチを済ませ、水筒に残った水で口を濯ぎ、そのまま川に向かい顔を洗った後で水を補充して拠点に戻り装備のチェックを済ませる、その頃には墨巣さんも起きてきて共に朝の体操を済まして墨巣さんの準備を待って漁なのだが水の補充から戻ると何時ものように墨巣さんが軽くストレッチをしていた。

 まぁ寝坊や体調を崩す要因にはならないし当たり前と言えば当たり前なのだが心底ホッとしている。

後はアクション待ちだが、なんと言うか情けない男だな、まるで浮気がバレた時のようだ、等とやった事はないからドラマとかを見ての感覚だが、そもそも付き合ってすらいないから前提からして間違っているのだが。

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