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戯れ言

 さて、墨巣さんに待ちぼうけを食らわしたままというのもマズイし一先ずは作業に戻るとしよう、残念ながら名案は思い浮かびそうにないし、ふとした瞬間の閃きに期待だな。

 或いは墨巣さんに聞くと言うのも有りだが天啓はそうそう下りてくる筈もないし望み薄かね、それでも僅かな可能性を得るために、ついでに作業中の気晴らしにするとしようか、最短なら1分足らずで会話終了だろうが。


 「少し聞きたいんだが、吸い上げると沈める以外に内部に水を満たす方法って知ってたりしないか?」

 少し面食らったような表情の後で記憶を探ってはくれているらしいがその表情から既に答えが出ているな。

「記憶にないし思い浮かばないわね」

やはりと言うべきか答えは否か、とりあえず現状に満足するしかないが満足していては発展もしない、痛し痒しだな。


 石を運び終えるが時間的にはかなりの余裕がある、実験で多少は使ったとは言えまだお昼まで数時間はあるな。

 池を迂回して拠点に戻り装備を入れ換えて建造現場に向かう、どうでも良いのだが建造と建築の違いってなんだろうな、なんとなく居住空間が建築でそれ以外が建造って感じなんだが、或いは双方に差異はないって事もあるんだろうな。

まぁアチラコチラへとフラフラ巡るカオス思考で生まれた疑問とも言えない疑問だ、どちらかと言うとどうでも良い。いや他愛もないと言い直すべきかね。どちらにしても思考の中だし何処まで行っても戯れ言にすらならないのだが。


 とまれ作業に集中だ、決めておいた木の枝を鋸で切り落としていく、墨巣さんはもう一本の方だな、かなり枝分かれしていてこうでもしないと斬り倒すにも引っ掛るし夏場で木の葉も青々、もはや迷宮の如く広がっている。

 高さも太さもそれほどではないとは言え中々に大変だな、切り落としても切り落としても枝は減っている気がせず、引っ掛かってしまうため下ろすのも一苦労だ、それでも1時間も掛ければかなりスッキリする、しかし今度は落とした枝が邪魔で斬り倒すにも危険だ。

適当に切り分けて薪干場に運ぶが昼まで掛けても片付きそうにもないな、しかも腕へのダメージが大きい、お昼休憩を挟むとはいえ片付けが限界かね。


 全ての枝を薪に加工した後、何度か往復して薪を運び込むがまだ山だな、一先ず切り上げて昼食を取り、食休みを挟んでまた薪を運びだす。

 塩作りと竈の焼きで減った分を補充するには足りないがそれでもそこそこ持つ量にはなりそうだな、まぁ木を斬り倒すから微妙にプラスになりそうではあるのだが。

2時間程を使って薪を運び込み、さらに小枝を掃除し終える頃には程よいを超えた疲労感だ、残った時間的に一本を斬り倒すには十分だが休息としよう、無理をして明日を潰す訳にはいかないし。

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