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編み込み

 一つまた一つと抱えて運んで設置して、少しずつ少しずつ完成に近付いていく、半分を越えて、気付けば残り数個となりと積み上げた石は減り、代わりに柱を支える石が増えていく、ようやく最後の一つを設置して屋根が完成となる。

 これでようやく本当の意味で竈も完成となり、長かったウイニングランも終了となる、まぁ感傷に浸る前に次のレースが始まるのだが。

とりあえずまた材料集めからだと竹を運び込み、建造現場に並べていく、今回は全ての材料が揃ってからでないと建造は無理そうだし仕方がないのだが先が見えない長期戦になりそうだな。


 とりあえず最低限の量の竹を運び込むのはそれほど苦労もなく終了だ、絶対に足りないだろうが柱と橋の一部としては十分なくらいの量は運び込めた、後は石との兼ね合いで調整だな。

 一段落って事で早めのお昼休憩を取り次の一手だ、残る材料は石と砂利だがとりあえず砂利から集めて石は磯近くに積み上げる必要がある、今回は柱を四本として12個か、竈に比べればかなり少ないがそれでも大仕事になりそうだな。

ん? いや待て、仮に柱を石で固定してから橋を建造した場合、絶対に橋が宙に浮く事にならないか、ロープで固定するだけなら大丈夫だろうが俺の脳内では柱と一体化というか、引っ掻けるようにしてからさらにロープで固定だ、となると固定してから上に石を積んでとなる、ならば石は最後の材料で持ち込むのも最後か、どちらにしても下に積み上げておく必要はあるがややこしいな。


 さて、とりあえず砂利だが体力的に他の作業が妥当だな、と言うか午後と明日を休みとして蒸籠でも作るかね。

 拠点で竹を割っていく、墨巣さんは水浴びとの事だし触れたくはないな、流石にと言うべきか声をかける事すら憚られるし見送る事すら問題になりそうだ。

静かに竹を割りつつ材料に加工していく、後はこれらを編み込んでいくだけだが魚籠を優先して蒸籠はその次かね、調理法を増やすより食料確保の確率アップの方が重要度は高い。魚は生でも食えるが何も捕れなければ調理すらできないからな。


 割った竹を編み込んでいき少しずつ形を作っていく、丁寧に丁寧に少しずつ少しずつ魚籠の形に近付いていくが残念ながら今日中に完成ってのは無理だろうな。

 それでも夕方には大まかな形ができていた、師匠なら片手間に完成まで持って行けるんだろうが不肖の弟子たる俺ではここが精一杯だ、子供の頃は竹トンボとかやじろべえとか、そんな玩具ばかり作っていたがある程度してからはいろいろと作ったのが効いている。

それでも経験が有るだけマシだろう、それこそ竹刀だって作れるし腕も師匠の折り紙つきだ、特に編みに関しては職人レベルだが師匠と比べれば大きく劣る。

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