ダブルミーニング
ゴンスイに珍しくサザエが数個という漁果に気分も上がるが、さて最近レアケースが増えているが夏になったのが原因かね、理由としてはそれくらいしか思い付かないがそれならもう少し増えてもいい、単純にレアケースというだけか、海水温による物か、海洋生物学に明るい人物なら解るんだろうな。
さて早速問題を片付けていくとしようか、とりあえず流れた混合物を砕いて水を加えた物にと粘土と泥と土を混ぜ込み新たに混合物を作り出す、比率とか変わるがまぁ良いだろう。
通路を確保しつつ石を積み上げ粘土で固めつつ覆っていく、そのまま通路を伸ばしてゴールまでだ。
端に到着したところで鉄パイプを設置してとりあえず竹の柱に結んで固定、その後は混合物と石で周りを過剰なくらいに固めてしまう、乾いたらちょっとやそっとじゃ動かないだろうってくらいに過剰に固め、お昼頃にはようやく竈が完成となる。
まぁ混合物が乾いてからヒビとか埋めないとだからまだ完成には半歩程足りないんだが、それでも形としては完成した、細部のディテールとかを二の次にするなら完成と言っていい。
とりあえず続きは明日からになるし今はお昼ご飯としよう、その前に手を洗う必要はあるのだが。
川に向かって泥やら混合物で汚れた手をしっかり洗い、これでようやく調理ができる、腹も減ったし急ぐとしよう。
拠点に戻りサザエのつぼ焼きとゴンスイの塩焼きにカワハギの胆和えという昼食を終えて、さて屋根作りだ、材料は既に集めているしサクサク済ませてしまうとしよう。
とりあえず四ヶ所に穴を堀っていく、そこを起点に竈の入り口部分と煙突部分を除いた左右にさらに一つずつ穴を堀り柱として竹を埋めていく。
2時間強で柱を建て、上部に竹を渡しつつロープでしっかりと固定、縦横無尽というには少々と言わずに数は足りていないがとりあえずこれで固定完了だ、まぁ上と下で固定しただけでまだ揺れたりするから中間地点でさらに竹を渡して固定する必要があるのだが。
夕方まで掛けて補強を済ますがここらが潮時だな、なんか思わずダブルミーニングになってしまったな、作業の潮時と実際に干潮の頃合いって意味で、まぁ狙ってやったわけでもないし最近は韻も踏んでいないから若かりし頃の黒歴史はかなりマシになっているらしい。
作業を終えて装備を入れ替え磯を目指す、なんと言うか今少し時間が必要らしいがそれでもゴールまでもう少し、ようやく大きな問題が一つ片付いて次の作業に取り掛かる事ができそうだ。
とまれ今は漁に集中だな、とは言え日程予想とか改めてやっておきたいし食後にでも考えるとするか。




