被害状況
思わぬ休暇のおかげでかなり回復して全快と言っていいくらいに調子が良い、さて、とりあえず朝の漁に向かうとして竈のチェックと薪干場のチェックからだな、警戒網もチェックしたいし、午前中はかなり動き回る事になりそうだ。
何時ものようにホースをセットしてバケツで海水を汲み出して、あっという間に漁開始だ、何時だったかプールを満たせるぐらいとか考えたがそろそろ足首くらいは浸かるくらいの量は汲み出しただろう、或いは膝下くらいにはなっていそうだが子供でもない限り泳ぐのはまだ無理だな。
大漁と呼べるだけの成果を手に拠点に戻り、とりあえず近いところからと竈のチェックだ。
とりあえず焼き固めた部分に関してはほぼ問題ないなヒビとか入っていた箇所が若干ながら崩れそうではあるが後で混合物を追加して放置しておけば大丈夫だろう、使い込む内に多少は焼き固められるだろうし、問題は煙突部分で混合物が流れてしまって勾配に従い一斗缶に溜まり、通路を塞いでいるっぽい、とりあえず午後はこれの掃除だな。
内側の警戒網をチェックしてみれば風のせいで絡んだ物や木の枝なんかで垂れ下がった部分とかがあり、それらを手直ししていく、あれだけの台風でこの程度なら幸いだな、少なくとももっと酷い可能性はあった、天然の防風林が無ければヤバかった筈で雄大な森に感謝しかない。
一通り見て回りさらに外側を確認していく、流石に外周だけあって時間は掛かるが墨巣さんと手分けしつつ一つ一つ丁寧に確認と補修を済ませていく。
続いてとして薪干場だが、持ちこたえてくれていた、最悪の想定として屋根は吹き飛び柱はへし折れ排水路はボロボロというのを考えていたんだが若干柱が傾き、排水路に泥が入り込み薪が少し濡れている程度で済んでいた。
とりあえず柱を元の位置に戻して土で補強しつつロープを結び直す、後は排水路の掃除だな、残念ながら時間的に足りないし軽く掃除だけ済まして残りは午後の作業に持ち越すとしよう。
幸いにして泥は固まる前で比較的簡単に取り除く事は出来るが量が多い、改めて作り直した方が早いかもしれないが調整を考えると掃除の方がやや楽で時間も短縮できる。
とは言え固まれば面倒なのは確かで昨日が嘘のような日本晴れと暑さでおそらく午後にはかなりマズイ状況になるだろう、とりあえず角の水受け部分と排水路の接合部を重点的に、側溝と排水路は後だ。
困った事に泥は大量、掃除にはかなりの労力を使い、しかも時間を掛けて一部がやっとという辺りが物悲しいが、とりあえずお昼まで頑張るとしよう。




