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残り数歩

 意外と言うべきか魚はそこそこ捕れた、昨日のでしばらくリバウンド期に入ったと思っていたのだが普通に何時もと変わらない量だ。

 さて、これをどう見るべきかね、元から彼に危害を加える気なんて全くこれっぽっちも無くて幸運を使う事すらなかったのか、それともかなりの幸運期だったのか、前者だとしたらありがたいがこれからもずっとかまでは不明で、後者なら呼応するリバウンドは相当な物になってしまう。

まぁどちらにしても判断は微妙なところとなる、残念ながら考えても無駄な部類に入ってしまう。


 さて迷うのも考えるのも後だ、今日も今日とて砂利を運ぶとしよう、現実逃避と言われようともこんなの逃避しないとやっていられない。

 何度か往復して砂利を流し込んでいくが早いと言うかなんと言うか、今日中に砂利を流し込めそうだな、とは言え流石に粘土で固めるのは無理だろうが。

お昼休憩をはさんでさらに砂利を運びおそらく三時半くらいには作業が終わってしまう。


 さて、とりあえず土を運ぶとしようか、かなり減ってしまっているしこれからまだまだ必要になる、砂利でも良いが目先の作業として必要な物を済ましていこう。

 数度往復してとりあえず明日の作業を終えても十分なくらいの量は確保できたがもう少し補充しておきたいな、煙突やら五徳やらで大量に必要になってくるだろうし。


 休憩の間に一段目と二段目付近を確認するが粘土はきっちり固まっているらしい、流石に動かそうとは思わないが上にも石やら砂利やらが乗っているし簡単には動かないだろうな。

 残念ながらコンクリート程の強度はないだろうが少なくとも単純に石を積んだだけよりは強固な筈だ。

これを焼き固める事でどう変化するやら、陶器とは言わないがそれより下くらいの強度になってくれれば幸いだな。


 若干の時間の隙間を休息で埋める事にして体をほぐしつつ、そう言えばと思い出す。

 「ずいぶんと前に祖父母について話すと言っておいて今の今まで忘れていたんだが、休憩中の暇潰しに聞くか? まぁ時間的にまだマシな祖母の方になるが」

両親について話したのが墨巣さんが漂着した頃だからおおよそ一月は経ってしまっているな、休息日はあったし話す事はできたはずなんだが記憶から抜け落ちてしまっていた。

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