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オーバーワーク

 目覚めと同時に体を伸ばす、まるで猫だな等と思うがあんなに可愛くはないか、男なら虎とか獅子とかを使うべきだったと思うが自分の思考に突っ込みを入れたところで添削できるはずもない。

 タイムスリップでもできれば可能だろうがタイムマシンは開発できそうにないし、仮に有ったとしても今の俺がさっきに戻って思い直したところでどうなんだという話だし、わざわざ過去の俺に忠告するならそれこそ3ヶ月程戻ってゴリラと熊について語るし半年程戻って就活をさらに意識的にやらせた方が建設的だな。

まぁたらればにも程があるのだが、残念な事にあの頃に戻っても就職できたかは不明で仮に仮にではあるが、可能性の一つとして俺をこの島に行かせるために祖父が手を回していたなら県内はほぼ絶望的だな、流石にそこまではやらないだろうしそこまでしてここに俺を来させる理由はない、法的理由なら理由を話して送り込めば良いし娯楽目的というほどあの狸爺は荒んでいない、それでも夜寝る前とかに何度か思ってしまったのも事実なんだよな。


 さて今日もまた朝の漁から1日を始めるとして、もはや無意識で体が動くと言うか意識の外で作業が終わってしまっている。

 集中していない訳ではないのだが流れるような動きでホースをセットしての水抜きを済まし、逃げ遅れた魚たちを鍋に投入している。

なんというか慣れの恐ろしさだな、まぁ馴れたと思う頃が最も危険だとも言うし少しばかり注意深く動くとしようかね。


 そのまま拠点に戻る墨巣さんに鍋を押し付けてバケツに砂利を入れていく、なんというか鉄に石が触れて鳴り響くガラガラとした音がうるさいな。

 とりあえず満杯にして持ち上げてみればズシリと重く20キロは軽くあるな、流石にこれは厳しいし少し減らそう。

おおよそ七割くらいにまで減らした所でようやく現実的な重さに落ち着いた、それでも腕を替えながらゆっくりと昇る。


 なんというか肩と腰と足と腕と、ほぼ全身の筋肉にクルな、トレーニングとしてはオーバーワーク過ぎるし効果も薄そうだ、まぁトレーニングではなく生活に直結する必須作業ではなくるのだが。

 何度か往復したところでお昼休憩となりそこそこダメージが溜まってきている、とは言え八割近くか、とりあえず今日は砂利集めに終始するとして二段目の一割、いや二割くらい集めて終わりってところだろうな。

腹が膨れたところで食休みを挟んで再び砂利を運び込む、とりあえず最低でも一段目を目標にするとして夕方までに何度往復できるかね。


 何度も往復して、適度に休憩も挟みつつ夕方の漁までもう少しって頃には拠点の一角に砂利が少しばかり山となっている、バケツ四杯分と少ないがとりあえずは良しとしよう。

 さて夕食を捕りに行くとしよう、明日にはいよいよ粘土集めと二段目の組み上げだ。

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