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フィルター

 限界を越えているのかいないのか微妙なところというか、判断に迷う疲労感を持ったまま眠る訳にもいかず、明日に備えて最大限の小細工を、いやもはや大細工か、体を癒してから眠る。



 目覚めと共に体が悲鳴というか軋みと筋肉痛による痛みが駆け巡る、目覚めてみるとよく眠れていたなと思えるような痛みで、どうやら微妙な線をいったり来たりではなく越えた上で大爆走していたらしい、アドレナリンとかで誤魔化されていたのか、或いは基準が馬鹿になっていたのか。

いずれにしても今日はほとんど動けそうにない、おそらくと言うか確実に朝の漁は無理で作業も不可能だろう、代わりにと言うか、やるべき事はある。


 本来なら昨日やるつもりだったんだが忘れていた浄水器のフィルター交換を済ませてしまおうか。

 墨巣さんに謝りつつ作業を開始する、とりあえず分解からだな、まずはホース部分を取外して蓋部分を取外し本体を捻って引っこ抜く、後はスポンジ状のフィルターを取外して新しい物に交換する。


 後は組立てるだけなんだが、なかなか綺麗に収まらないと言うか引っ掛かってしまう、かと言って力で無理矢理はダメにするだけで、相当の苦心をしつつ捩じ込んでいき、たっぷり1時間半も使ってようやく元通りだ。

 古いフィルターはとりあえずリュックの肥やしにするとして、見た目はあまり変わらないし変な匂いもない、こんな見た目でもかなり汚れている筈なんだよな、細菌やら細かな汚れやらが目に見えないレベルで違うのだろう。

とりあえずこれでまた数ヵ月は大丈夫なんだろう、と言うか前の時点で特に問題を感じていなかったから気分的には変わらないのだが。


 墨巣さんの浄水器もまたフィルターの交換を済ませるが二度目とはいえ苦戦してやはり1時間近く、お昼ご飯寸前まで掛かってしまうがなんとかはなった。

 墨巣さんの突いたクロダイと焼き干しの昼御飯を済ましたところでようやく俺も動き出せる、砂利は既に一段目の三割を埋めているし、このペースなら明日には一段目を埋め尽くすだろう。

流石に砂利を運び込むのは無理だが幾つか小細工はできる。


 とりあえず休憩を多分に挟みながら薪を運び込む、スピードは遅いし運ぶ量も普段の半分にも満たない物だがこれから大量に必要になるからな、補充しておきたい。

 テントのサイズ的に運び込める量に限界はあるがとりあえず数時間持つなら焚き付けには足りる。

少なくとも次に追加する薪を運ぶ時間は余裕で稼げる、まぁ燃やす量が量だし万が一でストックが足りなくなっても生木を斬り倒して投入する時間くらいにはなるし一度勢い付いて燃え盛る炎なら生木でも多少は燃える筈だ。

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