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蒸し蒸し

 あるいは鉱泉ならかなり大幅に色は変わる、草木染は基本的な事しか知らないが、それでも使用する金属イオンによって色が変わるくらいは知っている、それこそ銅とアルミとでは同じ植物を使ってもかなり大幅に色が変わるくらいには極端だ。

その上で温泉の性質として硫黄泉の確率が高いな、日本で最も多いしあの匂いは間違いなく硫黄だ、流石にPHまでは不明だがそれはすぐに判明するだろう。


 取り出した布を干しておく、いや一枚足りないか、色落ちとの差異を確認したいし川の水に浸ける物を含めて三枚欲しい。

 とりあえず今は湯気が出るくらいには熱いし明日にでも切り取って三枚にするとしようか、これで川の水に浸けた物が一気に色が変われば笑うしかないだろうな、浄水器を使っているとはいえ何度飲んできたのか数えきれないし、量もまた数百リットルという単位になるな。

とりあえず明日の帰りにでも温泉水を持ち帰るとして、それでまた一つ問題が片付くし開拓を本格的に始める指標にはなる。


 夕食を終えたところでテントに引きこもり眠りにはいるがそろそろ寝袋が限界を越えて暑い、三ヶ月か四ヶ月は敷き布団にしかならないな。

 チャックを大きく開けてそれでも足元は被さるため少し暑いな、もう無理に中に入るんじゃなくて上に乗る感じで眠るとしよう。



 やはりというか熱帯夜で辛い、昨日は蒸し蒸しが酷くこれから先辛いだろうな、なんというか蒸し暑さが既に岐阜にいた頃の真夏よりキツいんだが、まぁここ九州とほぼ同じ緯度だしな、火山島で温泉も湧き出すような場所だから沖縄クラスの暑さなんじゃないかな。

 温度計も湿度計もないがすでに30℃は余裕で越えて湿度も40%は越えているだろう、不快指数うなぎ登りだな。


 朝のまだマシな蒸し暑さで辟易しているようではこれからほんの数時間後の暑さにぶっ倒れそうだが、幸いにして水と塩はあるから適切に摂取していれば少なくとも脱水で倒れる事はないんだよな、日射病は帽子代わりにタオルを巻けば良いし熱射病は頭から水を被るという手がある、何より一人じゃなくて二人だ、仮に倒れてもなんとかなるだろう。

 俺は親父から最低限の知識を叩き込まれているし墨巣さんも部活の性質上間違いなく知識はあるだろう。

念のために聞いておくとして移動中に簡単なレクチャーも可能だし懸案事項からは外して良いだろう。

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