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本当に

 「うん? あぁ来ているね、昇君からは『お前馬鹿じゃねぇの』鶴子ちゃんからは『あんた馬鹿でしょ』望ちゃんからは『馬鹿』とそれぞれ伝言頼まれているよ、望ちゃんは一度連絡してきたきりだけど残りの二人は月に一度は連絡してくれている」

 「あぁやっぱりか、じゃあ昇には登山知識が鶴子には磯知識が役に立っていると、望にはそうだな、戻ったら天体観測に連れていってくれと伝えてもらえるとありがたい」


 「解った伝えておこう、後は園部さんからも連絡が来ているが、その少々問題が有ってな聞くかい?」

 あぁ、そう言えばあの人も居たか、あまり聞きたくはないが聞いておかないと後が面倒だな、それこそ鶴子のお説教の方が容易く感じるくらいには面倒だ。

「聞くよ、返答は内容に関わらず・・・・・・あー、親父に言わせるのもどうかと思うが死ねと一言で」


 墨巣さんが隣でギョッとしているがあの人相手だとこのくらいでちょうどいいんだよな、間違いなくアホな伝言だろうし。

 「墨巣さんもいるからできれば嫌なんだが失礼して『やぁやぁ聞いたよ、まぁ君の事だから面白おかしく過ごすんだろうね、それでも辛くなったら帰っておいで私の胸くらいなら貸してあげるしもし溜まっているなら一晩と言わず一月くらいなら私の体を好きにしてくれたまえ』だそうだ、伝言に変更は有るかな?」

なんだろう、墨巣さんから物凄く軽蔑された目で見られている気がするぞ、いやまぁ気持ちは解るけど。


 「じゃあ、一人で勝手に盛ってろ死ねと変更しておこう、後は望にソノ先輩をぶん殴っておいてほしいと」

 あの人は本当にマジで本当に、嫌になるくらい世話になっているから強く言えないがあのセクハラを止めろと本当に。

と言うか墨巣さんから白い目で見られているんだがやはり聞かない方が良かったのかね? いやいや、それはそれで面倒か、最悪の場合は墨巣さんまで巻き込んでのカオスに陥る危険性が高い、ここで少しばかりガス抜きしておけば多少はマシだろう。残念ながら墨巣さんが巻き込まれるのは規定路線に近いが程度の差を低い方には持っていける、最悪は鶴子か昇をスケープゴートにして逃げよう。

それで目先を変えるのは無理だが時間は稼げるだろうし必要な犠牲だ、おそらく彼らも立場が同じなら俺を容赦なく囮にするだろうし、あぁそう言えば望には先輩絡みの貸しがあるし押し付けて大丈夫だろう、殴ってもらう程度では返しきれない筈だ。


 少なくとも俺自身を囮にして時間を稼ぐのはゴメンだな、物凄く救われたし世話にもなったがソレはソレだ、面倒なんだよな本当に。バイなのは構わないがセクハラと下ネタ好きさえなければ気前と言うか面倒見の良い姐御肌な才媛なんだがな、本当にアレさえなければと思ってしまう、それこそ相手が誰であれお付きあいを申し込まれても鰾膠もなく断る事は無いだろう。

 少なくとも俺は断らない、まぁ何度となく本気で襲われているから仮に、本当に万が一にアレが無くなったとしてもゴメンなんだが、出会った頃からマトモだったらと本当に何度となく思ってしまう程度には好ましい女性なんだがな、本当にアレさえなければ本当に。

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