目標
今日の所はここが限界だな、水場を発見できたがこの付近の探索は済んでないし、拠点はもう少し上流の方が良い、だが予定は決まった、明日は竹を運び出して今の拠点にシェルターを設置して、こちらにテントを移設して夜営地としよう、朝から探索すれば何かはある筈だ。
駆け足で磯まで戻り、かなり暗い中、最低限の食料として魚を二匹だけ確保してテントに戻る。
既に日は落ち真っ暗だが月明かりで多少は見える、手元が見えるなら火を着けるくらいは造作もない、朝飯前で鼻歌混じりに気負いなくやれる、流石に目を瞑っていてもとは言えないが、この程度なら軽い。
火が灯った事で一気に明るくなる感動は何度味わっても飽きないくらいに嬉しい、これがライターやマッチなら感慨もないのだろうが手間の掛かるスターターだからこその味わいだろう、まぁこの理論でいくと木を擦って火を着ければ更なる味わいとなるのだが、流石に面倒だ。
小魚を骨ごとバリボリを噛み砕きながら飲み込み、火を見つめながら明日の予定を考える。
とりあえずテント代わりのシェルターの材料として竹と木とロープが必要だな、理想を言えば釘や金槌に板も欲しいが釘ならともかく金槌と板はまず手に入らない、最低限眠れるサイズが有れば良いのだから見た目を度外視して柱を多く建てて屋根と床の重さを分散させるしかないだろう。
朝の狩りを済まし、漂着物拾いではロープや紐を重点的に拾う、昼食前にシェルターの設置場所を決めて下草を刈り、邪魔な木の枝を払って薪置き場に積み上げる、範囲としては2メートル四方で高さもそのくらい、後は材料さえ揃えば作業にはいつでも入れる。
昼食として貝と魚を食べ、駆け足で竹林に向かう、やるべき事と言うか明確な目標があるため体が軽い気がする、やる気や活気に満ち溢れるって感じでテンションが上がるのを止められない。
竹林に到着し早速とばかりに作業に入る、この間斬り倒した物では足りない気もするし有って困る物でもないため3本程追加で斬り倒す。
運べる数はせいぜいが3本だが、たったの3本とは言えかなり重い、余分な枝葉や先の部分を落としているとは言え内部の空洞に水が溜まっている場合もあるのだ斬り倒して時間が経ち、水分が多少は抜けたとは言え一本あたり10キロはある筈。
軽々とは言わないが上手くバランスを取りながら運んでいく、途中で何度か休憩を挟み、拠点まで運び終えた、この前は細身の物を運んだが、今回は前回より圧倒的に太い、重さも増し増しだな。




