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停滞の予感

 とりあえず往復20分以内の手頃な石は取り尽くした感じだな、それでもようやく七割強か、余分に用意するにしてもやや遠出の必要が出てきたな。

 しかも砂利と言うか、石の多い地帯を既に越えて砂と岩混じりの地帯となっている、このまま進んでも往復で40分は掛けないとだ。

かなり面倒で時間も必要なるか、まぁ全て運び込んだとしてもまだ砂利を用意する必要もあるが、とりあえず停滞してしまうだろう。


 一先ず動き回るには微妙な時間だな、流石に今からだと漁に遅れてしまう、かと言って集めた石を運ぶのも時間的に微妙となる。

 まぁ幸いにして漁具は揃っているし鋸もある、あまり数は稼げないだろうが竹を切り出しておこうか。

橋の材料に干場の補修にと使う機会は増えるが在庫はそこそこしかない、特に太い物となると圧倒的に足りていない。


 竹林の中で適当なサイズの物を探し出して切っていく、ここでも探す事になるのかと言いたくなるな、しかも絶対数としては転がる石より竹の方が少ないため揃うかどうかも謎だな、とりあえず予備を含めて二十本は欲しいがさて大丈夫かね。

  まぁ足りないなら足りないで細い物を束ねるなり木を使うなり方法はある、それこそ跳び石でも並べてというのもありなんだ、労力的には物凄く大変になってしまうのだが。


 とりあえず数本は確保して、さらに良さそうな物も見付けてはいる、おそらく切り倒すのは後日だから間違い探しよろしく見付けるのに苦労しそうだが。

 さてもう一頑張りして明日には一斗缶との対話だ、既に数日も遅れている、この調子だと全て終わるまでに十日は遅れる事になってしまうぞ。

それでもやらないという手を取れない・・・・・・コレ前にも思ったな、無駄に考えるのも面倒だしとりあえず明日なんだ、今は今やるべき事をだ。


 今日は何故か黒鯛が大量だな、何を思って潮溜まりに入ったのかは不明だが逃がしはしない、きっちり美味しく頂こう。

 獲物を持ち帰って早速捌いていく、今日は鯛めしといこう。

まずは一尾を捌いて刺身にし残ったアラで出汁を取る、その間に米を洗い出汁を流し込んで尾頭付きで一尾を乗せて炊いていく。

しっかり炊き込んでいくのを待つ間に刺身で軽く小腹を満たし、残った一尾を潮汁に変えていく、墨巣さんが突いたカワハギも入れて深みを足していこうか。


 いい感じで仕上がる寸前に焼き石で最後の一尾となる黒鯛を焼いていく、その間に土鍋を蒸らして潮汁の方は最後に塩を加えて味の調整をする必要もあるがおおむね完成したと言える。

 しっかりと蒸しも終わった所で再度火を起こして僅か1分程だが土鍋を暖める、今回は少しばかりお焦げにこだわりたいしその間に味付けも可能だしな。

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