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先は長い

 ようやく左腕の使い方にも慣れてきたな、流石に細かい作業となると不安しか残らないが力の入れ具合や強弱くらいならなんとかなるくらいには慣れた。

 これで無駄に力を込めたりする必要が少なくなるから消耗も減るだろう、残念ながら右腕と同じようにとはいかないし、やはり加減を間違ってしまったりはあるがそこそこ減ってきてはいる。

とりあえず難所は抜けたがまだまだ先は長い、とりあえず切り上げて切り落とした枝を干場に運ぶかね、少しばかり左腕を休ませたいし。


 サイズで分けて積み上げていく、とりあえずまだまだ量はあるし今回の開拓でさらに増え、今後の開拓で一冬越すくらいの量になるんじゃないかな? 少なくとも現時点で10月くらいまでは余裕だろうし、仮に毎日お湯を沸かしたりしたとしても8月一杯は大丈夫なくらいにはある、と言うか干場のスペースが危ういくらいだから使わないとだな。

 これから増えていく分を考えるとむしろ毎日でもお湯を湧かすくらいが適度なのかもしれない、とは言え今からというのも悪手か、少なくとも一斗缶が片付くまではお預けだろう。


 とりあえずお昼を済ませて午後からは石運びと言うか、探し回るのも面倒だしある程度纏めていこうか。

 磯へと向かい早速とばかりに手頃な石を探す、とりあえずは基礎となる大きなサイズを揃える必要があるがすでに予想の半分くらいは集まっているんだよな。

こうなると俄然一斗缶の穴あけを急がないとだがまだ四分の一をようやく越えたって感じで停滞中だ、しかも煙突用の穴も考えるなら三分の一ってところだな。


 手頃なサイズで形の良さそうな物を波に持っていかれそうにない場所に置いていく、探すのもまた大変だな、波に削られてか小さな物の方が多いし比較的丸みを帯びている。

 やはり波で削られたのだろうがさて流れ着いたのか元から有ったのか、いずれにしても謎の一つではあるな、考えたところで答えはでないだろう、とりあえず言えるとしたら元から有ったなら噴石か冷え固まった溶岩、そうでないならなんでもありだな。

砂岩から御影石からダイヤモンドの原石まで、選択肢は無数だ、それこそ未知の鉱石が混じっていたとしても解る筈もない。


 探し出しては運び、また探す、なかなか見当たらないな、まぁ砂利を運ぶ時は楽そうだが手頃な石は見当たらない。

 それこそ大きな岩に近いのなら幾つか有るがあんなもの運べる筈がない、仮に軽石だったとしてもあのサイズになれば20キロは越えてくるだろう。

おそらく墨巣さんと二人でも手に余るしそれこそ重機が必要になる、最低でもねこ車と滑車だな、なんと言うか一足飛びに現代に近付くのかそれとも退化なのか迷うな、どちらも存在していないから現状は江戸時代よりは下の生活水準だろうが。

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