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大量に

 とりあえず明日は無理だろうな、いや下手を打てば明後日まで響くくらいには右腕へのダメージは深刻だ、既に握力がかなり無くなってきているし腕も上がらない、明日1日でこれを完全回復するのは無理としか思えない、2日か3日は休める必要がありそうだ。

 「だいたいの事情は解ったけど、なら一斗缶を使わないって選択肢を取った場合はどうなるの?」

ふむ、その方法は特に考えてなかったが、さて。


 「とりあえず材料がうなぎ登りに増えるな、石の量が倍近く粘土は三倍くらいか、石はともかくとして粘土は泥とかで嵩増しするにしても足りそうにないな、幸いにして鉄パイプが有るから予定よりは材料を減らせてはいるが時間的にはそこまで変わらずにリスクだけが増える感じになると思う」

 残念ながら粘土が採れる場所は限られる、採れそうな場所に心当たりは有るがそれでも必要量を確保出来るかは不明だ、ある程度は土や泥で誤魔化すにしてもおそらく一斗缶がないと足りないな。


 少し話を切り上げて魚を処理して調理していく、その間に米は火から下ろして蒸しておく、今日も暴力的な香りがたちこめているな。

 とりあえず食事を済ませてしまうとしようか、腹が満たされるまでは何も考えたくないって気分だし、少しばかり後に回すとしよう。


 「さて、さっきの続きになるが、普通に俺の想像する竈を作るより一斗缶を使った方が材料を減らせる、石だけでピラミッドを作るより中を空洞に、いやピラミッドは空洞部分もあるから不適当か、まぁなんにしても空洞を容易く支えられるだけの基礎を作る必要が無い分だけ石や漆喰擬きを減らせるんだよ、漆喰というより最後に焼き固めるから煉瓦擬きかね」

 まぁ焼き固めると言っても焚き火だからそこまで高温にならないし所詮は素人によるものだ、最低限の強度くらいは持つだろうが耐水性なんかは若干以上に不安が残るだろうな。

やはり簡易でもいいから屋根も作るべきかね? テキトウに柱を立てて布地とブルーシートでも張れば最低限にはなるだろうし煙突が有るから燃え移る心配も少ない、まぁ零ではないがせっかく作った物が崩れる危険性に比べればリスクとしては小さいかね、入念に準備さえしておけば火事は防げるわけだし。もちろん失火が絶対に無いとは言えないし建築予定場所から五メートル程は燃え移る物もないがそれでも零ではない、ただやはり確率的に雨が降るより燃え移っての山火事の方が圧倒的に低いんだよな、しかも対処法があるから起こった後を考えてもリスクは最小で済む。


 何より柱を立てて布を張るだけなら1日で済むし、仮に竹に置き換えていくにしても作業の合間をみて可能だ、いわゆる仮設状態だな、まぁそれも竈が完成するまで、と言うか一斗缶との戦いが終わるまでお預けなんだが。

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