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アイシング

 残った時間を全て費やしても全く終わらない、空いた穴は20にも満たず、折れた釘の方がまだ多いんじゃないかというくらいだ。

 全体として一割は越えたとは思うのだがこの作業に従事するのは不可能だな、既に腕が痛いし明日は筋肉痛だろう。

おそらく半日の作業と1日の休息の繰返し、それでも限界が来て2日は休む必要がある、そんな感じになるんだろうな。


 墨巣さんの方は形状様々な石を少量か、サイズ的に抱える程だし相応に重いだろうから妥当だな、こちらは全体の一割も行ってないだろう。

 それでも一斗缶の加工よりは早く終わると思うが。

まぁそれは構わない、休み休みでやっても合間の作業が有るから全て終わる頃には排水路の補強が終わり、橋建築の下見とかも終わっている事だろう、同時進行で動く分、無駄無く無理無く効率よく進む筈だ。


 磯での漁を済ませて食事が終わる頃には右腕がかなりの熱を持って抗議の声を上げていた、これは間違いなく筋肉痛コースだな。

 とりあえずアイシング代わりに川に漬け込むとして、明日の予定を考え直そうか。

食器を洗うついでに腕を冷やしつつ頭を動かす、とりあえず朝からの作業は駄目だな、昼以降動けなくなるだろうし、それはまずい。となると朝から昼までは排水路の補強、午後から作業かね、で明後日は下見とかに使うって感じがベストか。



 頭を悩ませて答えの出ない難問と向き合ううちに眠ったらしい、やはり答えは出ないな、意外と眠る前の謎のテンションで真理に近付くかと思ったんだが、そんなに簡単にはいかないか。

 深夜テンションだと何時も以上にカオスに思考が巡るから多角的に変異しまくって何かしらの答えに行きつけると思ったんだが甘くはない、まぁ期待していたわけでもないからダメージはないし、そもそもこの生活の中で答えを出せない命題は幾つもあるし、幾つかは諦めて何に悩んだのかすら忘却の彼方へ葬った、或いはふとした瞬間に思い出して、なんの引っ掛かりもなく答えを導きだす事もあるだろうが。

ただ、あの頃は若かったとか言い出すような時期に思い出さない事を願いたい、まぁ時代と状況で前提条件から変わるから数年後か数カ月後でも簡単に答えが出たりするのだが、ある意味解決方法が見つかるまで先伸ばしにしているだけだしな。


 流石に右腕が棒だな、まぁ左腕は動くし細かい作業は無理でもある程度の事はできるだろう、それに少し休ませれば右腕も復活する筈だ。

 幸いにしてやりたい事もやるべき事も累積している、暇とは真逆の忙しさだ、退屈だけはしないな。

とりあえずは朝の漁から始めるとして、一つ一つ作業を進めていこう。

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