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整備

 目覚めると言うか、少なくとも眠気は吹き飛ぶな。

 こういった面ではこの水の冷たさには感謝しかない、まるで雪融け水のような冷たさで冷蔵庫でよく冷したソレと然ほど変わらない温度だろう。

おかげでシャキッとするし、物を冷やしたい時が来たなら存分にその力を発揮してくれるだろう。


 さて、そろそろ動き出そうか、今日も予定が山積みだ。

 とりあえず磯へと向かって食料の確保からだな、何を始めるにしてもまずは飯の確保からだ、現状だと衣食住のうち衣と住は足りている、となると必然的に食の重要性は上がりまくるからな。何をするにもまずは飯の確保、と言うか時間を逃すと飯にありつけないんだよな。


 何時ものように磯に到着して何時ものようにホースをセットして水を抜いていく、水が減った頃には墨巣さんもやってきて竹銛を海に投げ込んでいく。

 それを目の端で捉えつつ小魚を捕っていく、なんというか金魚すくいに近い行動だよなコレ。

ただ紙製のポイではなく、鉄の鍋のため絶対に掬えてしまうから面白味は全くないし、そもそも生活が掛かっているためそこまで牧歌的というか、楽しめる物ではないのだが。


 とりあえず魚を手にして拠点に戻る、そのままテキパキと処理を済ませて焼き干しに変えていき、墨巣さんが突いたカワハギはかなり珍しくも朝御飯にしてしまう、本来なら朝から動き回っているから三食しっかり取りたいんだがな、残念ながら魚の量から限界がある、普段から二段目も含めて水を抜けば可能だろうが今度は時間的な問題が出てしまう。

 動ける時間は有限で最大限に活躍しないと作業が進まない、夕暮れを越えると真っ暗で作業は不可能で、流石にこんな森の中で篝火をというのは現実的ではない、夜明けから夕暮れまで、その内漁の時間も差し引けば動けるのは8時間程度だろうか、作業によっては太陽が山影から顔を出すまで待つ必要もあるし、様々な面で制限があるからな。


 小腹を満たした所でシェルターを目指す、流石にもう森の短縮ルートは機能しなくなってるだろうし、今後シェルターを活用する予定が全くない、整備するだけ労力の無駄だし海岸沿いを歩くとしよう。

 適当に歩いて1時間半程度、なんのイベントもトラブルもなく磯へと到着する、かなり久々だが変わりは全くないな、まぁこんな短期間で浸食とかされてたらそっちの方が驚きだが。

そのまま森を抜けてシェルターに向かうが、やはり使っていないからか下草がかなり延びてきているな、流石に枝葉は問題ないが、通路に延びるように新たな枝が延びてきてはいる。


 とりあえず下草だけでも刈ってしまう、こちらを利用する機会はほぼ間違いなくもう来ないだろうが、それでも動けるだけのスペースというか、通路は確保しておきたい。

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