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ハイブリット

 拠点に戻って食事を済ます、さて見通しも立ったし予定を確定しようか。

 「とりあえず乾燥場も完成したし近日中の予定を伝えておく」

まずはそう断る、まぁ俺としてもまだ固まりきっていない予定ではあるのだが、それでも会話の中で無駄を省けるし効率良く動ける予定となるだろう。


 「まずは近日中と言うか今日これからになるが、予定通り池の水草掃除だな、本来なら自然のサイクルにはなってるんだろうが飲み水にするには不安要素は取り除きたいし、この間見たら酷くなってしな」

 本来なら夏場に発生した水草は秋か冬には枯れて、流れていくなり池の底に沈むなりするのだろうが、俺達の生活を考えると自然に任せるという手は取れない、何処までの影響が有るのかは不明だが、微々たる影響でも有っては困る、すでに気付いていないだけで影響も出ているのだろうが最低限に収まっていると信じよう。


 「でその次だが、時間が余るようなら竹の搬入、これは排水路の補強用だな、まぁこれで今日は終わりだな、で明日は一斗缶を確認しにシェルターに移動、有ったら持って帰ってきて以降は竃作りのための材料集めを予定している、一斗缶の加工もあるしな、まぁ安全を考えると明日の移動には付き合ってもらう事にはなるけど以降は自由だな」

 とりあえず先んじての予定ではあるが新たなプロジェクトを提示する、まぁ計画というほどしっかりしたものではないがとりあえず先行きは見えるし、墨巣さんとしても自分の予定を考える手立てにはなるだろう。

今の今まで話したのはあくまでも俺の予定で巻き込むのは問題だし、二人で使うにしても彼女は言わば客人だ、流石にもてなしもできないような有り様でさらに手伝いを申し出るような不躾な真似はできない。


 「確認させてもらうけど、一斗缶は必ずシェルター? にあるのよね? 後もう一つ、竃の材料はなに?」

 「必ず有るとは言い切れないな、それでも八割方は有るだろう、少なくとも拾ったのは間違いない、で竃の材料だがとりあえずは大きめの石、それに砂利だな、それを基礎に粘土と泥と土の漆喰擬きで補強して火で丸1日焼き固めるつもりだ、流石に煉瓦や陶器程の強度は出ないだろうが水には強くなると思う」

なんとなくの形は頭の中にある、それを形にできるかどうかは別としてだが機能はするはずだ。


 「そう、なら私は石を集めようかしら、確かユーコンストーブだったかしら? 後で本を確認させてちょうだい」

 「あぁまぁ基本はそれにかなりプラス要素が加わって別物にはなるだろうが」

イメージというか基本はユーコンストーブに日本の竃を混ぜたハイブリットとなる、中央の基礎部分を一斗缶に回りを石と砂利で固めて粘土で補強する、その上で竹などで煙突部分を作り出す予定となる、まぁ形状は本の挿し絵とはかけ離れた何かになるだろうな。

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