証左
小細工を済ませた所で装備を整えて磯に向かう、今日はけっこう面倒な1日になるぞ、等と気合いを一つ入れる必要がある、全体的な流れとして一気に二つ問題を片付けて三つ目も七割は片付くんだ、かなり大幅な進捗が期待できる。
何時ものようにホースをセットして水を抜いていく、とりあえず気配としては一段目で十分に足りそうではあるがさて戻ったと考えて良いのかね?
これで半分以上が食えそうにないとかはゴメンだぞ。
とりあえずゴンスイ多めで普通に捕れた、これはリバウンド期を越えて幸運が戻ってきたという証左だな。
まぁそれで絶対的な安心とはいかないが一先ず問題からは遠ざかったと思おう。
魚を手に拠点に戻る、墨巣さんの方はまたクロダイか、なんというかこの磯はよく解らないな、潮溜まりには青魚とゴンスイにハゼ、ある程度の深さが有れば皮剥とクロダイ、希にハモ等か。
これが普通かどうかは鶴子辺りに聞かないと判断できないが普通じゃない気しかしない、何時もならもうそろそろ我が家に逗留する頃合いだが奴も今は釣具メーカーに勤める社会人だ、流石に長期逗留はないだろう、せいぜい1日2日ってところだろう。
墨巣さんと共に薪を抱えて建築現場まで運び込む、とりあえず一人でもう二往復くらいは残ったが日々使う分として残すにはやや多いし、もう一往復ってところかね。
若干屈みながら干場の中に入り込んで薪を積み上げていく、とりあえず太いものと細いもの、その中間くらいで分けて積まれている。
墨巣さんはまた薪を取りに行って貰うとして、俺の方は壁を張り付けていく、流石に往復する間に全てを張り終えるというのは無理だろうし問題はないだろう。
ひたすら壁を張っていく、その最中で墨巣さんの薪搬入が完了し、1時間程遅れて壁が完成する。
これでようやく乾燥場が完成だな、かなり長かった、何度も何度も計画を変更してかなりの時間をかけてようやくで、感慨も大きい。
何よりこれで二つ、薪の搬入と乾燥場の問題が片付いて、先の見通しもやや明るくなったと言えるな。
さて、時間はかなり余ったが流石に池の掃除をするにはやや足りないか、とりあえず排水路の補強をしつつ時間を潰して午後からスタートするとしようか。
余った竹を排水路に設置していくがさて、これで流れが滞ったりしなければ良いのだが、かと言って完全な補強が終わるまでは水を流して実験というのも憚られる、まぁやった所で極端に悪くはならないだろうし、タイミングを見て試してみるとしよう。
とりあえず二つ有る排水路の内片方、合流地点までのそのまた半分が補強できた、残念ながらこれ以上は竹がない、と言うか掃除用の竹を確保する必要があるためこれ以上はどうしようもない。
どちらにしても明日には竹を運び込んでおくかね、一気に済ませる予定はないが準備だけは済ませてしまいたい。




