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足りてない

 戻ってきた墨巣さんと共に昼食を済ませて食休みを楽しむ、さて午後は作業を一気に進めて側溝と壁を二面ってところか、天候がこのまま崩れる気配を見せない事を願うしかないのが口惜しいが。

 とりあえずセットしてみる、まだ少しばかりガタガタだが調整が必要か、まぁそれは夕飯前でも構わないだろう。

とりあえず壁を張っていこうか、やれる事からやっていかないと終わらないし。


 薪運びに邪魔にならない東西の壁から張っていくか、さて梁の類いは少ないがどうにかなるだろう、糸で竹を固定していく、山のように積まれた竹を結んで固定、釣糸とはいえ若干の隙間は生まれてしまうがまぁそこは仕方がないだろう。

 屋根と違って直接雨粒が落ちてきたりはしないし、雨跳ねくらいなら大丈夫だろう、家とするならすきま風が問題だが、薪を乾かしたいからそれもプラスになるか。

まぁ天然の防風林があるから風は最低限しか吹いてこないのだが、ただ湿気ていたりはしないから乾かすには問題ないだろう。まぁ念を考えるなら少しばかり木々を伐採して隙間を作るのがベストなんだろうが流石に時間が掛かりすぎる。


 時間をギリギリまでとは言わないが余裕を残して作業を切り上げる、それでも一面は終わった、まぁ防げる範囲としては狭いし側溝も終わっていないからアンバランスな印象がある。

 夕飯後に曲げるため竹を持ち帰り途中ですれ違った墨巣さんに漁に向かう事を告げておく、墨巣さんの方はそろそろ半分が見えてきたかな、少なくとも明日には半分くらいになるだろう。

とりあえず拠点に竹を放置、鍋やらを準備して一足早く磯に向かう、相変わらず曇り空だが降らなかったな、本当に良かった、これで降っていたら作業が止まってしまい物凄く面倒な事になっていた筈だ、特に中途半端なところで止まっている側溝は相当のダメージとなって凹む事になるだろう。


 朝とは異なり若干荒れ気味の磯から水を抜いていく、もうそろそろ抜いてきた水の量が通算で25メートルプール一杯分を越えて50メートルプールに手が届いているんじゃないかと思うんだがどうだろうか、一回につき約30リットルとして3ヶ月で約90日間だから、だいたい5400リットルか、余裕なんじゃないかな、それこそ二杯分くらい行ってそうだ。

 「どうかしたの? なんか黄昏てる雰囲気なんだけど」

いつの間にか墨巣さんが追いついていたらしいな。


 「うん? いや今まで抜いてきた水の量を計算したら5トンくらいになってな、25メートルプールくらいなら一杯にできるんじゃないかと」

「無理だと思うわよ? 昔水泳をやってた時に聞いた覚えがあるけど50メートルプールで1000トンくらい必要だから半分としても500、一%にしかならないわね」

うん? ちょっと待てよ、縦が50メートル、横が6ラインとして1ライン2メートルで12、深さはオリンピックとか見るに足着いてないから2メートル、12億立方センチメートル、って事は1200トン、確かに足りてないどころじゃないな、足を濡らすのが限界ってところか。

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