今後の予定
今日はハゼが多めだな、墨巣さんの方はボウズだから焼き干しを使うか、そろそろ入れ替えもしたいし、適度にタイミングを見計らって交換しておこう。
拠点に戻って装備を入れ換えて建築現場に向かう、今日は墨巣さんも一緒にだな。
「わ、けっこう変わったわね、完成も近いんじゃないの?」
そう言えばほとんど1週間ぶりくらいになるのか? まぁかなり形にはなっているのは確かだな。
「うん、まぁとりあえず形にはなってるよ、それこそもう薪を運び込めるくらいには完成もしている、今は雨水対策の側溝と、後は雨跳ね対策の壁を作って、排水路を作れば真の完成だな」
この一月近くを費やしてようやくだ、本来なら完成していてもおかしくないんだが後から後から色々とオプションを付けていき、当初の予定からさっ引いたりとかなり当初の想像図からかけ離れたな。
まぁ遅くとも半月後には完成する予定だ、ただそこから薪を運び込むからさらに数日と言ったところか。
「薪を運び込まない理由を聞いても?」
「特にないな、まぁ敢えて言うなら作業が貯まっているからか、本来なら屋根を有効利用するべきなんたがな、どうにも完成してからって意識になってしまってな」
本来なら雨を防ぐために一手間ではあるが薪を運び込むべきなんだがな、残念ながらもう作業を進めてしまっている現状だと作業を止めてまでと意識が向かないのが事実だ。
「なら、私が運び込んでも問題は無いわよね?」
「まぁそうだな、1日2日で運び込める量じゃないし、今日明日使う分を残しておく必要はあるけど」
墨巣さんが運んでくれるなら助かる事この上ない、少なくとも2日は短縮できるしな、その分だけ様々な事柄に時間を使える。
「そう、なら運び込むわ、どうせやる事も見付かってないし、正直に言えば温泉を確認したいけど距離は問題無いにしてもゴリラがね・・・・・・それに貴方の反応から見るにそれ以外の危険も有りそうだし」
「ん、まぁそうだな、俺の懸念は言ったと思うが火山ガスが第一、次いで泉質、後はロケーションかね、残念ながら現時点だとどれも検証するには手が足りない、予定としてはこの作業が終わった後に竃作り、西側へ行くための橋作り、その後検証とルート開拓ってところか」
かなり先々までの予定ではあるが頭の片隅に覚えておいてもらえば今後のためにはなるだろう。
同意するかどうかは別として意思を伝えておけば一見無意味な行為に言い訳が立つというか、ある程度の整合性を持たせる事ができるからな。




