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擬音

 のんびりと時間を掛けて磯まで歩き、ゆったりと色々と下準備をするがまだ水位は高い、ようやく三段目が見えた程度だからサイフォンでも抜ける水量は微々たる量で、大波一つで意味が無くなるくらいだな。

 まぁ20分も待てばいい感じに水も退くし、浜辺に座って海でも眺めよう。

ザザーン、或いはザーザー、もしくはザブーン、個人的に海を表す擬音はザーザーだと思うんだが他の人だと違うんだろうな。

そもそも海を擬音で表す瞬間とか人生で一度有れば多いくらいだろう、それこそ百人居て一人居るかどうかくらいには稀有な筈だ。

いや、演劇関係者とかならけっこう居るか? 単純に絵本の読み聞かせとか、落語とか漫才とか、歌舞伎に能に人形浄瑠璃、その辺りで使った事のある人を考えると意外に多いのかもしれないな。


 思い返してみれば演劇サークルが色々とやっていたし、落研と協同して『粗忽長屋』とか『豆狸まめだ』辺りを演じたり、逆に演劇効果を用いた創作落語を一席とかやっていたし、歌舞伎関係のOBと提携してアーサー王伝記をやったりと様々な演目をやっていたのを覚えているし、かなり人気は有ったからチケットを取れずに見れなかった物もある、その中に人魚姫を題材にした物が有ったからその関係でザーザーになったような記憶がうっすらとだがある。


 いや、浦島太郎だったか? 年に三回は公演してたし、寸劇的な物を集めた回もあったから俺が見た演目は軽く五十を越えている、中には落研一の怪奇漫談家謹製のホラー演目とかも有ったしな、インパクトの強かった物だけが記憶に残っている。

 海に関連した演目だけでも5~6は有ったし、川とか、ワンシーンだけとかを合わせると倍は行く、だけどたぶん恐らく、浦島太郎か人魚姫だったと思うんだが確かめようもないな。


 等と思考を、ふむ微妙ではあるがカオスさ加減が軽減している気がするな、本当に微妙で数値化するとコンマ幾つという差だろうが、少なくとも明後日の方向に思考が向いているような・・・・・・いや向いているか? 本当に微妙過ぎて自分でも解らない。

 たぶんマシにはなっていると信じつつ、かなり退いて三段目が完全現れた磯の水を抜くためにホースをセットしていく、後は吸い出してサイフォン先生にお出まし願うとしよう、後次の定期報告の時に絶対にサイフォンの語源を聞こう。


 鍋で水を掻き出して一気に磯の海水を抜いていく、放置でも抜けるんだが時間短縮を考えるとな、体力を消耗するがどうせこの後は何も予定もないし、問題ないだろう。

 しかし、そこそこ海水も温かくなってきたな、海の温度は数か月遅れというから来た頃はかなり冷たかったが、今はやや温い程度にはなっている。

となると10月くらいが海水温のピークとなると思うんだが、さて捕れる魚とか変わるのかね? だとしたら問題になる可能性もあるんだがな。最悪食べることができない魚ばかりが捕れるとかも考えないといけない、逆に豊漁というのも有るが、まぁ俺の場合は普通に後者か。

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