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ポイント

 「とりあえず食休みも兼ねて10分くらいは休むから適度に休んでくれ、リラックスしすぎると余計に辛いって言うまでもないか」

 中途半端に休むと余計に疲れるし初動が遅れるのだが、そんなことはアスリートでもある彼女なら知っていて当然だろう、むしろメリハリの付け方とか適度な休み方とか教えて貰った方が良いのかね?

なんだかんだで30分程の食休みを挟んで探索の再開といこう。


 とりあえず見えている範囲だと砂利や砂が混ざった浜でかなりアップダウンがある感じだ、一つ確定事項として300メートル程先から上り坂で約100メートル掛けて5メートルくらい上っているな、目算だから正確ではないだろうが。

 のんびりと歩きながら見える範囲を確認していくが目新しい物はない、少なくとも浜は磯とは程遠く森も代り映えしないな。

まぁ滝の側から見下ろした感じだと何も無かったしな、まぁ望遠鏡とか持ってないから細かくは解らないが、少なくとも数キロは見渡せた。その結果雄大な森の一部と海岸線の一部、遥か向こうまで続く大海原というロケーションに今更ながらの感動が有ったな。


 とは言え近付けば見えてくる物も有るだろう、例えばこの起伏は丘の上からでも見えたがここまでのアップダウンは想定外だな、なんと言うか謎の地形だな、火山噴火と雨風波の侵食による変化なのだろうか。

 地形に詳しい人とか呼んだ方が良いのかね? その辺に転がってる石一つでさえ研究対象の可能性は高い、まぁその辺りを気にするのは研究者本人と現状での持ち主である祖父くらいだろう。

ツラツラと思考を巡らせつつ坂を登りきりそこからの景色を見渡す。やはりというか代り映えしない景色だな、それでも少し先の木の近くに漂着物が堆積しているのが解るな、距離的には拠点から直線で二キロ強くらいか、最短ルートを開拓したとして往復1時間ちょっと、使えるな。


 坂を下って少しずつ砂が多くなっていく海岸線を進み、堆積した漂着物と対峙する。

 何処で見ても変わらずのゴミゴミ加減に言葉もでないな、なんと言うか本当に雑多な物が流れ着いている、まぁ規模も申し分無いし今度からこちらを漂着物拾いのポイントにしようか、少なくともシェルター側と違って泊まりにはならないし。

そうなるとシェルターの存在意義が消えてしまうのだが、それはまぁ仕方がない事なんだろうな、栄枯衰退というか諸行無常というか、まぁ仮にだが東側の探索に出る場合の拠点にはなるからそのまま放置だな、壊しに行くのも手間だし、何よりスタミナだけ消費して得るものが全くと言っていいほどに無い。

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