予定は未定
夕方前まで頑張りはしたが北側の半分が限界だな、とにかく一つ一つ確実に掘っていくしかない、他の作業も有るから早く済ませてしまいたいんだがな、このままならない感覚も久々だ、だがありがたい事に墨巣さんの作業がもうすぐ終わるだろうから手伝ってもらえば一気に作業は進むだろう。
手を洗い流してから墨巣さんと合流して磯へと向かう、それにしてもけっこうスタミナを持っていかれるな、これ4日も続ければかなりのダメージになるぞ。
流石に体力的な問題がある現状で極端な無理はできなくなっている、多少なら無理や無茶をできるが穴堀は多少の範疇から外れてしまっている。
となると休みつつ可能な作業を見付けないとだな、とりあえず何か無かったか洗いだしだな。
磯に到着して魚を捕っていく、ああそうか、のんびりと探索と言うのも有りだな、それこそ新たな漁場とか資材集めに必須な漂着ポイントとかが見付かるかもしれないし。
だが今は集中だ、その辺りの予定は夕食を作りながら考えて墨巣さんと協議して決めよう。
そこそこの量の魚を手に拠点に戻り魚を調理しながら脳内の地図を拡げる、と言っても物凄く狭い範囲だけしかないのだが、それこそ家から学校までの最短距離と寄り道ポイントだけが書かれた地図の方がまだ細かいと言うくらいには雑な位置関係だが。
まぁ探索なら西回りに海辺をと言うのがベターか、本当に滝から西側は未踏破地区で不明だしな。
とりあえず明後日辺りを休暇にするかね、まぁその前に墨巣さんとの相談からになるのだが、さてとりあえず早い方が良いだろうしご飯が終わったら話すとしよう。
「実を言うと今やってる作業がかなり体力を使うんだがな、流石に連日となると気分も萎えるし体へのダメージも無視できないから近日中に休暇も兼ねてこの辺りの探索作業をするつもりなんだがどう思う?」
前置きもなく結論から言ってしまう、こういうのは下手に言いよどむよりキッパリ言った方が後腐れがなかったりするのだ、一聴しただけだと言い訳がましくもないしな。
「探索範囲はどうなってるの? それに近日中って具体的な日とかは決めてるの?」
「とりあえず滝の西側は確定として距離的には最大で10キロ行かないくらいかな? 基本的に海岸沿いを進むから直線距離は稼げないし、どっちにしても声は届かないだろうな、潮騒が無くても森を挟むから、後は明後日くらいを予定している、まぁ進捗具合いと体力も考慮して変更するかもだけど、朝には伝えるから」
予定は未定というやつだな、まぁそれが常だったりするのだが。




