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豪華に

 拠点に戻り墨巣さんの突いたスズキをさてどう調理したものか。

 煮付けも良いし塩焼きもまた良い、せっかく良いサイズだし半身で別けて考えるか、若干ながら調理に時間は掛かるが両方食べたいしな。

素早く三枚に卸す、この辺りは場数を踏んで鍛え上げた慣れだな、アラも勿体無いし潮汁も有りかね、小魚は大量にあるしいい感じに出汁の出た味ができそうだ。


 とりあえず半身を鍋に入れて醤油と料理酒で煮付けつつ小魚を焼いていく、更にスズキのアラを焼いて土鍋に沸かしたお湯に入れていく、塩で味を整え焼いた小魚も加える、乾燥させたタンポポの葉も少し加えて彩りを持たせ、残る半身は焼き石による塩焼きを作り本日の調理が完了する。

 ここまで多様な食事を作るのは久々だな、まぁ使っているのは魚とタンポポくらいなのだが、さて美味しく頂くとしようか。

二人して満足する食事を終えて明日の予定がズレた事実に愕然としてしまう。


 流石に調子に乗りすぎたな、塩がもう心もとないぞ、調味料は有りがたいことに飽和状態だがやはり余裕は欲しい。

 となると明日は朝から塩作りか、まぁ休息の理由としては上等だろうし気にならないレベルとは言えこの倦怠感を消せると言うかかなり軽減しておきたい。

とまれ、それも明日の天気次第となる、流石に雨が降ってはどうしようもないし、海が荒れているなら海水を汲むのも不可能だ、まぁ明日の事を心配するのも良いが心配したところで眠れなくなるだけだ、さてどうなることやらと余裕ぶるくらいがちょうどいいのかもしれないな。



 やはり少しばかり疲れが残るな、完全な休暇とも呼べないから仕方がないとは言え朝イチで疲れが残ると言うのはあまりよろしくない。

 ノソノソと寝袋から体を出してテントから這い出る、今日は雲が少ないようで何よりだ、まぁ真っ暗に近いから判断は難しいのだが。

軽く体操をしてストレッチを済まし池で顔を洗いスッキリする、さて後は海さえ静かなら塩作りの時間だな。


 準備を済まして磯に向かう、さて今日はどうなっているのかね、イレギュラー続きで怖さが出てしまう、なんと言うか海が赤潮で染まっていても驚かないくらいには異常が続いている気がする。

 森を抜けて海沿いを数分、とりあえず荒れてはいないらしくホッとする、後は潮溜まりがどうなっているかだな。

魚がウヨウヨでもなければ全くの気配がないという訳でもない、一言で言えば普通だな、それはそれで怖い気がするがなんでもかんでも怖がっていても仕方がない。


 ホースをセットして水を抜いていく、無駄が一切ない完璧な動きにはかなり近付いたんじゃないかな、少なくとも30分もあれば水を抜ける程度には到達してしまっている。

始めに比べればかなりスマートになったな、こっちに引っ越した頃等は鍋でバシャバシャやってたわけだし。

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