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どうせなら

 さて、流石に木を丸々一本、しかも幹が一抱えもあるサイズとなると久々だな、残りの時間だと加工が限界か、ますます建築が遅れてしまうがもう今更だな、もはや諦めの境地に達してしまっている。

 とりあえず椅子となる部分を切り分けて残りは適当にバラす、細かい加工と運搬は明日に回すとして皮とかは剥いでしまって少しでも作業を進めておこう。


 一通りバラした所で一度拠点に戻る、流石に疲れたし墨巣さんの作業の進捗具合も確認したい、休憩ついでに済ませてしまおう。

 墨巣さんは既に釣糸を全て解し終えたらしくサバイバルキットやら医療キットやらを細かく確認していた。

基本的には俺と同じみたいだが微妙に違うな、ファイアスターターの代わりにソーラーファイアスターター、各種ツールも微妙に異なっている、なんというか初心者向けと言うか、使いやすい物が多いな。


 墨巣さんは説明書片手に使い方を確認しつつ装備の確認をしているがコレすぐに終わるな、次の作業はどうするのか謎だが自分で考えるだろう、何もないなら手伝ってもらえば良いわけだし気にしない方向でいこう。

 少し休んだ事でかなり楽になったな、無理しない程度の作業を心がけているとは言えどうしても日々の疲れは溜まっていくし、そろそろ風呂も何とかしたいところだな、ドラム缶とか流れ着いてくれれば良いのだが運ぶのも大変だし漂着ポイントをこちら側で探す必要がある、探したとして、また在ったとしても流れ着くかは不明だが、それに何より片付けないといけない作業も累積中だ。

平行作業に移るにしても先ずは乾燥場を完成させないと時間も作れないと言うか時間がない、もうそろそろ台風が来てもおかしくない時期だ、せめて屋根だけでも完成していないとヤバイのに半分に満たないくらいで側溝もないから簡単に濡れる、とにかく明日になるが大急ぎの作業だな。


 何時ものように準備を済まして磯に向かう、今日は報告もあるがご飯を炊く予定でもある、気合いの入りようが違う気もするが気合いを入れた所で魚が捕れるかはその時次第だからな。

 居るわ居るわ、今日は水を抜く前からウヨウヨと魚が蠢いている、それもそこそこのサイズの奴も混じっているらしく大型の魚影も見えている。

なんだこれはボーナスステージか、ぶり返しが怖すぎて根こそぎ捕るなんてできないし、大型の魚を捕るのも控えた方が良いのかね、リバウンドが怖すぎて素直に喜べないんだが。

全くもって難儀な体質で性質で能力だと今更ながらに思ってしまう、どうせラッキーならラッキースケベ体質の方がまだ良い、ただし現実化すると逮捕待った無しだが。

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