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更なる高み

 気付いた時には墨巣さんに肩を揺すられていた、どうやら雨宿り中に眠ってしまったらしいな、何かを考えていたような気もするが他愛ないというか普段以上にカオスだった事だけが記憶の片隅に残っている、黒歴史を更新した気分だが切り替えよう。

少しばかり眠い目を覚ますために池で顔をしっかり洗い、ストレッチで体を叩き起こす、準備が終わる頃には頭も回りだしてなんとか動けそうにはなっていた。

しかし怠いし眠い、今日は余り動けそうにないし、明日にも響くだろうから建設の足が完全に止まるな、竈とかもあるから急ぎたいのだが上手くはいかない、もっとスマートにとは定期的に思う目標だが達成できそうにないな、そこを目指しはするが今の時点でのイメージにたどり着く頃には更なる高みを目指すエンドレス、それもまた良しとしよう。


 朝の漁を済ませて墨巣さんに魚を押し付け、そのまま別れて竹林を目指す、トイレの材料となる竹を持ち帰る必要が有った訳だが、やはり二人居ると手が足りるから楽だな、ただ押し付けた時は怪訝な表情というオマケが付いてくるから使いどころが難しいな。

 斬り倒された竹の中から、さてどうしようか、太いものを二本くらい有れば足りるだろうが持ち運びを考えると細い方が良いし加工もしやすいんだがな。

まぁ今回は後回しにした謝罪の意味も込めて使用感が良いだろう太い竹を運ぶとしよう、ついでに細い物も束ねて担ぎ上げる、作業が止まっているし、十分な量が転がっているが少しだけ過剰分も追加してしまえ。


 竹を担いで丘を登り、そのまま森に入る、もはや休みを挟むような事もなく、流れ作業で運び込めてしまう、やや眠いためいつも以上に疲れた感はあるがもう馴れた作業だ、極端な疲労ではない、慣れたい物ではないがありがたくはあるな。

 竹を持ち込めばキョトンとした表情の墨巣さんが迎えてくれた、あぁ先に戻っててくれとは言ったが竹云々は言ってなかったな、確かにいきなり竹を担いだ男が現れたら俺でも驚くな、もう少し言葉足らずを解消しよう、会話を弾ませると決めたのに出鼻を挫かれたな。


 「えっと、それは何? って聞いた方が良いわよね?」

そんな素朴な問いに

「ガンガン聞いてくれて構わないよ、質問は何時でもウェルカムだ、因みにこれは見ての通り竹、こいつでトイレモドキを作る」

勤めて明るく答える、半ばおどけて見せたかったのだが流石に急すぎるから冗談っぽくならないように大真面目でもダメだ、こういう時のテンションってどうすれば良いのだろうか。


 「じゃあ質問、バイクって何?」

うん、予想していた方向から大きく外れていた、普通にサバイバル知識とか俺の事とか、或いは我が家の事とか、突っこみ所は山ほど有ると思うんだが、まぁ良い、質問に答えさせて貰おうか。

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