近日中
結局少ししか片付かなかった、もう絡まり具合いが凄まじく魔界の植物とかこんな感じなんだろうなというくらいにグッチャグッチャである。
こういうのは祖母と鶴子の領分で俺は苦手なんだがな、前者は大学2年の時に逝き、後者は今頃は世界釣り大会の真最中だ、どちらにしても頼れない。
チマチマやっていくしかなく、それは一週間とかいう単位になるだろう。
さてそろそろ頃合いか、再度絨毯を洗剤で揉み洗いして濯ぐ、とりあえずはこれで良いだろうと木の枝に掛けて頑張って絞る、流石にサイズが大きすぎてこれが乾くには一昼夜ではたりないかもしれないな。
後はお天道様と風に任せるとして物拾いに戻るとしよう。
さて時間が少しばかり減ったが予定通りに進めるとしてだ、この大量のゴミは心にどっしりと掛かってくるな。
ロープをメインに他に何かというのが念頭にあるが、希にどっちなんだと迷う物が出てくる。
例えばフライパン、今のスコップの予備もしくはアップグレードを考えてしまうのだがどうだろうか、サイズ的には同じだし歪みがない分掘りづらそうだ、スルーだな。
ようやく全体の三分の一くらいは進んだがロープ等はかなり集まっている、最後まで片付ける必要もなく、明日を最後で問題ないだろう、むしろ釣糸を解いたりする事を考えれば明日の昼まででも良いくらいだが、そこは明日の収集率次第だな。
夕方の漁果は蛸が一匹と牡蠣が一つ、小魚が大量ときな臭さが濃くなるという謎の大漁となった。
とりあえず焼き干しを作るとしてなんだこの大漁と洒落にならない近付くきな臭さの気配は、近日中おそらく明日か明後日には何かが起こるだろう。
食事を終えて絨毯の乾き具合いを確認するが生乾きよりやや乾いた微妙な状況だな。
明日の朝には乾くだろうが、今日もまた寝心地の悪いシェルターでの睡眠となる・・・・・・明日には作業も終わるし無理をしてでも夜中に帰還しようか真面目に悩んでしまう。
流石に荷物を抱えてとなると厳しいか、それに本拠地に戻ったところで往復しないといけないし、そのための準備も必要となる、腰を落ち着けてやっていくしかないだろう。
やはり体が軋む、テントに敷いている薄くてもクッション製に優れたシートを持ってきた方がいい気もするがかなり重いしな。
とりあえず朝一の漁を済まし、成果は昨日よりは少ないが大量の魚、これは焼き干しの入替えをしろという事になるのかね? どちらにしてもやるけど、まさかこちらの磯で保存食を作るとは思っていなかったな、まぁ塞翁が馬は我が家の家訓、善きに転ぶならその流れを最大限に利用するとしよう。
とりあえず乾いた絨毯を竹張りの床に敷き、その上にさらにシートを敷いてみる、期待を胸に寝転がれば断然の差だな。
かなり固さはなくなり、体を適度に包み込んでくる優しい柔らかさがある、寝袋に入ればもう寝心地の悪さは感じない筈だ。
さて昨日の続きとなるゴミとの格闘だ、今日は一体何が出てくる事やら。




