グロッキー
ゴミゴミ要るもの、ゴミゴミゴミ要るもの、ゴミゴミ判断に迷うキープ。
ロープに釣糸、フロートにタイヤ、プラスチック片やら発泡スチロールやら、布に果てはタンスまで、よくもまぁこれだけと言いたくなるくらいのカオスな顔ぶれが次々に現れる。
もはやゴミのバーゲンセールだな、とは言えこれだけ有れば色々と捗りそうだ。
そして釣糸である、サバイバルキットに含まれていたものに加えて今まで拾い集めてきた分、その量はかなり多い。
これだけで屋根張り出来るんじゃね? と今さらながらに気付く、いやむしろロープより細くまたそこそこの頑丈さを釣糸は兼ね備えている。
隙間なく並べたいならもってこいのアイテムで、しかも屋根は隙間なくが当たり前かつ必要量はすでに確保できているのだ。
もはやモチベーションの維持が不可能となりヤル気もどん底を突き抜けて地下世界へと落ちた感が強い。
無理に上げるとしたらロープはこれから先に何かしらで使うだろうという点くらいか。
それも直近では屋根張りと竃作りと全く使う機会がなく、それこそ無理が有りすぎる。
せいぜいが目印代わりに結んで行ったりするくらいで探索の時にアリアドネの糸とするのが関の山、心へし折れないといいな俺。
昼御飯を挟んでまたゴミの山との闘いに挑む、今日中に全体の二割くらいが限度だろうな。
この間の大雨でかなりの量が流れ着いただろうし、ごちゃごちゃ具合いと量は過去最高レベルとなっている。
一つ一つ確認しては分けていく、しかし本当に多いな、網が絡みついていたりで簡単には進まない、ロープと網が絡んでいようものなら内臓とか見ている気分になってきてグロッキーモードだ。
夕方までの作業でそこそこの量は確保できたがもう少し欲しいし後2日くらいは居を構える事になるだろう。
さて夕方の漁果は小魚と小蛸が一匹ずつにサザエが一つとどうやら幸運の暴走とかではなかったらしく、ホッとしていいのか嘆いていいのか判断に迷う。
まぁ懸念だった虫の知らせとリバウンドのダブルパンチが徒労に終わっただけ良しとしよう、拍子抜けして心に来てるが。
焼き干しで補強した食事を終えてシェルターに体を納める、結局今日は敷物が手に入らなかったな。
入った所で洗濯とかするからすぐには使えないのだが、とりあえず明日はクッション製に優れた何かが潜んでいる事を願うとしよう、今回でなくても今後の睡眠が改善されるだろう。
ただ、今のところは皮算用、さてさて良きに転べば良いのだが。




