表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/1039

移動

  ひたすら時間が過ぎるのを静かに佇むという修行にも似た行為で過ごし、夕食の確保に向かう。

 磯での漁を済まして拠点に戻り塩焼きと共に乾燥タンポポをまぶした香草焼き風を作る。

贅沢ではあるが焼魚にも飽きてきている、まぁ数か月に渡り焼魚ばかりの食事だし仕方がないが、その打開を狙っての香草焼き風だったが微妙としか言いようがないな、風味はあるし味も少しばかり差はあるがどうにも好みではない。


 贅沢ばかり言っている気もするがやはり美味しく頂きたい、唯一のモチベーションの維持と回復手段だからな。

 最大の効果を発揮させたいなら贅沢は言いたい、いや言って良いと断言できる、だからと言って醤油を使いまくれたりはしない辺りが絞まらないな。

困った事にこの状況にも馴れつつある、ままならなくても構わないとさえ思い出しているくらいで末期状態と言えるかもしれない。



 天候はやや曇り、ギリギリ青空も薄雲の隙間から見えている、まぁ悪くはない天気と言える、少なくとも朝の漁はできるからな。

 さて、朝の漁の前に色々と準備を済まそう、とりあえず持っていく荷物をリュックに詰めこみ寝袋を収納袋に納めてリュックにセットしておく、これで漁が終わると同時に移動できる。

ホースによる水の汲み出しで魚を追い詰め必要量を掬い上げる、最近はしてないのだが今日は移動距離が有るし野絞めで下処理をしてからシェルターを目指そう。


 急ぎ足で2時間強、シェルター側の磯に到着しそのまま森に分け入りシェルター側の水辺に到達する。

 さてまずは食事を済まそうか。

積まれたままの薪から適当な物を選んで焚き火を灯し魚を焼いていく、薪の補充をしたいし今日の所は泉の整備と薪の確保に充てるとしよう。


 焼魚で腹を満たした所で作業を開始する、まずは泉だ。

使っていない数か月で溜まった落ち葉やらを取り除きフライパンでさらに深く掘り下げておく、本拠地近くの池とは違い水の量は多くないからな、少しでも溜めておけるようにしたい。


 適当な細木を斬り倒したり枝を払って薪を補充し、シェルターの回りが少しばかり開けたな。

 本当なら漂着物も本拠地近くで探せれば良いのだが探索ができていないからな、残念ながらこんなところまで遠出しにいといけない。

今回のロープの補充で最後になればとは思いつつおそらくは無理だろうなと諦めもある、今回の補充で屋根材の分くらいにはなるだろうがそこで打ち止めだろうし、探索ができない以上はまたここを使うしかない。

そのために作った訳だし問題はないように思うが食糧事情とか水とか寝心地とかの問題かイマイチ俺をヤル気にしてくれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ