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コーヒーを仕込む

 なんとか拠点まで戻り、すぐにテントに入って寝袋に入る、空腹と疲れが襲ってくるがそれよりも睡魔の方が強いらしくあっという間に瞼が落ちて意識が薄れた。



 体が少しばかり痛むな、朝っぱらから気分は最悪だ、予定通り休むとして何かはしたいし、竈の作り方でも考えるとしようか。

とは言えまずは食糧の確保からだ、考えるのは余剰分で事足りる。


 漁を済まして魚を手に入れテントに引きこもる、せっかくの好天に何もしないのはどうにも落ち着かないが疲れは取りたいしな、明日からシェルターで数日過ごすような状況だと特に思う。

 あの寝心地を考えると万全の状態にしておきたい、少なくとも疲れが残るような体ではゴメンだな。

とまれ、それは明日からになるわけだし、例によって目の前の問題からだ。


 さて竈となるとイメージするのはやはり時代劇に出るような物だ、とは言えあんなの作れる筈もないしかなりダウングレードした物になるだろう。

 それにヒントは有る、確かサバイバルの本に竈の項目が有った筈だ。

目次から目的のページを開き、内容を確認する。


 ユーコンストーブ、穴を掘り石を積み重ねて泥で固めた煙突のような形状の竃兼暖房器具らしい。

 とは言え作り方としては流用するだけで、形状は時代劇に出てくる竈を目標にしよう、それなら穴を掘る必要もないしな。

後は基本的な構造の強化だがこの辺りは経験が有る、建築の足場組みのバイトをした時に土壁やコンクリートの練り方を先輩から雑学として教わっている、まぁ流石に漆喰とかは無理だし記憶もかなりおぼろげだから完璧なものにはならないが形にはなるだろう。

懸念は雨だな乾かす必要もあるし降れば崩れる可能性もある、ただ製造は半月は先だし梅雨明けはしているだろうから問題ない、できてからを考えるとしようか。


 さて昼御飯を済ました所で先日の仕上げといこう、いい感じに乾いたタンポポの根を残り火で焙煎していく、量としてはおそらくケチってなんとか十杯分くらいか、葉と茎も一部は干しているから香りつけには使えるし、味噌汁の具くらいにはなるだろう、フリーズドライじゃないから今週中には食べないとだが。

 この間より気持ち深煎りで止めて竹筒に移しておく、さて困った事にこの中の分でタンポポコーヒーは最後となる、早い内に群生地が見付かると良いのだが探索はかなり先になるしな。

よくよく思い返してみれば拠点の充実が急務過ぎてこの辺りの探索は全く進んでいない、そちらもそちらで大問題、とにかく一つずつ課題を片付けて着手したいものだ。

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