表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/1039

警戒網

 さて、もうそろそろ夕方なんだがド派手に降っている。

 風も強いしこれはまた荒れに荒れているな、このまま明け方続くならお袋と望がガチギレそうだ、前者は洗濯物的な意味で後者は天体観測的な意味でになるが。

しかもお互いに最悪の場合でもの天候が真逆なんだよな、昼晴れて夜降るか、夜晴れて夕方降るかの違いとなる。


 やるべき事もないままに雨音と風の音をBGMに焼き干しを食べてそのままボーッとする、ひたすら時間を無為に過ごす1日が終わるまでひたすら耐えるしかない。



 なんとか晴れたようで雲はチラホラ有るが洗濯物が良く乾きそうな青空が広がっていた。

 これなら昨日停滞した作業を進める事ができる、幸いにして量としては微々たるものとは言え、鳴子も幾つか作れている、昼までには必要量にギリギリ届かないくらいの量が確保できる。

予定よりは様々な事に時間が使えそうだが、同時に丸1日を埋めるには足りないなんてレベルじゃない、ズレ込むのは仕方がないし別に期間が決まっているわけでもないが早い方が良い。


 磯での漁を済まし、建築現場に向かいすぐさま作業に入る。

 竹を切り分けて加工し鳴子を作っていく、昼御飯までに昨日の数個に加えて二桁を越える量を加工するがもう一声足りない、一気にやってしまいたいしせいぜいが少しだけほんの十数分の差だ。やってしまって問題ないだろう。

必要量と思われるだけの量を確保して拠点に戻る、若干の誤差はあるだろうが足りなければ足りないでまた作れば良い。


 昼食を楽しんでから少しだけ食休みを入れる、時間的な余裕が有る以上に早食いをしてしまったからな、少し胃を落ち着かせたい。

 気分と胃が落ち着いた所で何度か往復して持ち込んだ鳴子をセットしていく、可能な限り等間隔に設置して全てが設置し終える頃には警戒網もほぼ完成していた。

やはり数個足りないな、補充しに行くとして予定していた竹の伐採は次の機会に回すとしよう。


 とは言え時間がかなり余るし屋根材の加工もついでにやっておこう、ロープの在庫も少しは残ったしそれを使いきるくらいの量を加工すると時間的にちょうど良くなる筈だ。

 ひたすら竹を加工し続け途中で切り上げて鳴子の設置を済ます、これで警戒網が完成したが嫌な感じは全く拭えていない。

動物の可能性も有ったのだがどうやらこれは違ったらしい、とは言え少しだけ絞り込めた、昨日の雨に何も感じなかったし台風の可能性もかなり低くなり動物の可能性も潰えたとなれば残るは地震と火山、もしくは隕石とかになってしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ