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緊張状態

 穿ち過ぎた視点かもしれないが池の近くには動物が居て、そしてそこからやってくるイメージが強い。

そのため池側が防げるだけで八割終わった感がある、正直残りは惰性だ、ただしかなり重要な役割は持っている、俺の知識なんか役に立たないし、それ以前のイメージだけだと惰性とは呼べないかもしれないな。


 鳴子を設置し、警戒網の半分が完成する、とりあえず今日の作業は一段落だ。

 残りは明日以降で良いし2日もあれば完成を見るだろう、それに今日と違って作業に集中できる、多方面作業も可能だろう。

とりあえず今日の作業の締めくくり、磯での漁に勤しむとしよう、装備を入れ換えのんびりと磯に向かう。

なんと言うべきか、今日はドタバタだな、体力的には問題ないが凄く疲れる、気を張り続けるのはやはりキツいな、だがおかげで拠点付近の安全は確保した、何が起こるか解らないが最低でも倒木で大怪我とかはなくなっただけマシだな。


 まぁ火山噴火なら即断即決で海辺まで逃げても助かるかは不明だし、何処ぞの海中で大地震なら揺れの後の津波から逃げるための山登り、天災かもしくは人死にか、或いは両方か、もしくはそれ以外の何かか。

 虫の知らせを感じた以上は暫くそちらに気を取られるだろう、俺としてはこんな感覚はいらないんだがな、困った事に助かっているのも事実だ。

或いは初代と同じく多方面の天運が有ればピンポイントで何が起こるか解るのだがな、かの関ヶ原から家康にその剛運を使った未来予知に近いギャンブルで我が家の土地と財産の根幹を作り出した変人にして奇人。

歴史家の中だと眉唾の存在だが、手紙残ってるんだよな感謝状やら詫び状やら締めて二百通、それも家康だけでだ、歴代将軍の手紙を含めると千通近くが倉に眠っている、まぁ公開したところで全てが本物と鑑定されたところで信じる奴もいないだろう。


 祖父が大臣やらと繋がりがあるのは単純に金だ、そもそも初代以外に虫の知らせや未来予知のギャンブルができた人はいない、俺はイレギュラー中のイレギュラー。

 残念ながら明日どうなるかも解らない現状だ、全くもってままならない。


 つらつらと物思いを並べて磯での漁を済まし、そそくさと拠点に戻る、そろそろ思考を切り替えないと持たないな、もしくは禿げるか胃に穴が開く。

 現時点でさえストレスがヤバイ、とりあえず明日にでも丘の上で絶叫でもして発散しておこう、溜まりにたまったフラストレーションが少しはマシになる筈だ。

あるいは同時に走り回るのもありか奇行を咎める人もいないし、職質を受けるような事もない。


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