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穴堀り終わり

 残る時間を全て穴堀りに充てる、このペースなら予定通りに作業は進みそうで、明日には一気に全ての柱が建造できてしまう。

 もちろん天候にも左右されるだろうし、今からの頑張り次第だがそれでもようやく終わりが見えてきた。

漠然としたイメージではなく明確な予測からなる終わりは今までの苦労を洗い流してくれる。


 苦心して穴を堀り終わる、何日掛かったのかは解らないがようやくだ。

 これでようやく作業が動き出す、微妙に残る時間を使い石をセットしていく、これで後は柱を建てて固定し埋め戻すだけだな。


 今日もまた手を洗い、荷物を入れ換えて磯に向かう、どうせ海水に濡れるのだから手を洗わなくても良いような気もするがついでに道具も洗っているし、汚れたままで拠点に戻りたくはないからやはり必要か。

 なんというか、こんな自己完結をするのは何度目になるんだろうな、自問自答の毎日だが思考の中で提案して数秒後には否定という流れが多い気がする。


 とまれ、こういう思考の迷子から新たな発見が生まれる事もあるだろう、まぁ無意識に思考をごたまぜにしているだけだから名案が生まれる可能性は低いだろうが、それでももしかしたらの万が一を願うとしよう。

 何時ものようにホースのセットからスタートし、吸い出し汲み出しで水をグングン減らして魚を追い詰める。


 このシルクハットを逆さにしたような地形のおかげで本当に助かっている、追い込まれた魚は必然的に中央の窪みに集まり、軽く鍋を入れて救い上げるだけでかなりの量が捕れてしまう。

 恐るべきはこれと同じ地形が一つ下の段にもあり、規模は異なるが似た地形がさらに下の段にもあるというのだから驚きだ、五段もあるこの段々畑地形だが満ち引きを利用できるのは上の三段、その中で汲み出す時間を考慮すると実質二段。

時間的に最も余裕のある最上段ばかりを使ってはいるが見た目で魚の量が見えるからな、何時かは下段を使う事もあるだろう。


 さて本日も必要量は確保できた、早く拠点に戻って食事にしよう。

 今日は気分を変えるために煮付けにする、軽く湯通しした魚を酒と醤油で煮て美味しく頂いた。

もう少し調味料に余裕が有るなら頻繁にやれるのだがやはり量に限りが有るし、たまの贅沢から外れない、今度は焼魚を使ったうしお汁でも試してみるかね。

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