荷物整理
雑多とは言わないがかなりごみごみはしてるな、基本的にロープと綺麗な布くらいしかない筈だが、何かの拍子に他のものも混ざっているかもしれない。
細い太い、長い短い、単色カラフル、様々なロープを太さと長さ毎に大まかに仕分け、あまりにもボロボロの物や短い物細い物はもう処分しよう。
取り置いたところで使うことはないだろうし邪魔なだけだ、盛土の嵩ましや焚き付けに使うとしよう。
続いて布のチェックだ、綺麗な布は屋根の仕上げに使うとして、ボロ布は焚き付けとか目印くらいにはなる、それ以下の切れ端とかはやはり盛土の嵩ましに使うとしよう。
これで少しは広くなったと言いたいのだが、ロープと布を合わせても一抱え分、その程度のスペースが確保できたからと言ってなんになるんだろうか。
やはり寝返りの一つもうてないままだ。
さて、困った事に夕食まで時間がまだある、まだ雨は降り続いているし大人しくしている以外の手がない。
体を横にして休めるとしよう、予想外と言うべきか予想通りと言うべきかはともかくとして休息を取るには良い機会だ。
休める時に休んでおかないと次がいつになるかは解らないんだ、いや休もうと思えばその瞬間から休めはするがやる事の累積具合に二の足を踏んでしまって休めない。
ボーッとする事一時間、夕食を挟んでさらにボーッとする、やれる事が全くなくなってしまった、まぁ眠るしかないわけだが雨の日でも動けるように合羽とか作ったほうが良いのだろうか? 幸いにして材料となりそうな水を通さないビニール布とかは多少だがある。
雨の日も最低限動けるなら何をするにも悪くならない、とは言え今すぐ作ろうにも材料は微妙となる。
縫製は縫針と糸があるから可能だが屋根に使う分もあるし、また拾いにいかないといけないがそれは今ではない。
少なくとも今日明日ではなく直近でもない、今やるべき事を見失ってはならないし、優先順位を間違えるわけにはいかない。
さてそろそろ眠るとしよう、明日には晴れてるとありがたいのだが天に願うしかできない、降り続く可能性の方が高いと思うが明日になるまで解らないんだ、ただ願いながら眠るだけだな。
目覚めると同時にテントから頭を出して天気のチェックをする、雨音はしないが昨日も顔を出して初めて雨に気付いた、もしまた霧雨が降っているならもう1日の休暇となる。
若干地面は濡れているが雨は降っていない、恐らく夜中に止んだのだろう、明け方にはまだ早いがそろそろ磯に向かうとしよう。
昨日の時点で身体は十分に休まったし存分に動き回れる、穴堀りと竹を運び込むだけだが今日も頑張っていこう。




