脚立
まずは三本を先に向かい狭まるように並べ、それと交差するように足場を乗せて固定していく。
足場は流石に竹では足りないだろうし、薪の中から適当な太さの物を流用して組み上げる。
とりあえずその辺の木に立て掛けて強度のチェックだ、登ってみたり揺らしてみたりしてみるが問題はなさそうだ。
強度は最低限は有るとして次は自立するように改良しよう。
とりあえず支柱となる三本を先と下の方で二ヶ所、合計六ヶ所で固定していく、とりあえずこれで一度様子見だな。
自立はする、問題は俺が乗っても大丈夫かになる、流石にロープで固定しただけだとかなり不安だが時代劇とか見てると竹と蔓の梯子とかもあるし大丈夫の筈だ。
とりあえず自立はした後は体重を支えられるかどうかだな。
慎重に足を乗せて力を加えていく、若干きしんだ感があるが大丈夫そうだ、そのまま両足を脚立に乗せる、作業する事を考えて揺らしてみたが全くブレず問題は無さそうだ。
さて時間に余裕はない、流石に磯に向かうのもギリギリだな、間に合う事は間に合うだろうが無理はしたくないし、今日は無精をして焼き干しで夕食を済まそう。
焚き火で炙った焼き干しを食べて腹を満たす、一先ずは問題が片付いた事だしようやくのんびりできそうだな。
まだまだやるべき事は山積みで片付けないといけないものだらけだが先は見えている。それだけでも随分と気分が違うな。
さて、テントに引きこもって残っている作業を一度整理しようか。
とりあえず竹はまだ四本だけ残っているが柱にしようにも地面を掘り返す必要があるし、しばらく眠らせておくしかない。
とは言え量としては足りないから補充したいし、どちらを優先するかだな。
とりあえず柱を埋めるための穴堀に時間を割くか、もしくは先に建材の運搬をするか、後者の場合はどうせ時間が余るから並行作業になるが意外と地面を掘り返すのに手間取っている、かと言って前者は前者で後に運搬作業が待っているし痛し痒しだな。
どうせ時間は掛かるし並行作業で建材を集めて少しずつやっていくとしよう。
若干の疲労に作業の遅れを確信し、今日もまた曇天の空にそろそろ梅雨入りしそうだと焦る、結局間に合わなかったか。
せめて屋根だけでもと思っていたが屋根どころか骨組みすらできていない、もう間に合わないがそれでもやるしかない。
とりあえず朝の漁を済まし、建築現場での穴堀り、手を洗い昼食と続ける、地味に警戒網の設置作業も止まってるんだよな、こちらも隙を見て少しずつ進めるしかないだろう。




