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番外編5-4

 ようやくメモへの記入を終えて晩飯だ、昇の方も何か書きながら夕飯の用意していたがプロと呼ぶかは不明だが経験者目線も必要だろう、まぁ単純に今日の行程とか書いてただけかもだが。

 暖められた夕飯と酒、明日は下山して明後日まで休暇、それ以降は報告書の製作か仕事を基準に予定を建てるのにも慣れたが社会人になってもチマチマが変わらないのは想像した通りでクソッタレとしか思えない。

それでも一つ一つ片付けていかないとだ、一つ片付けてもまた一つ生まれるだけだが止まる事はできない、止まるとするならば仕事を辞めると決めたか、或いは死ぬ時だな、いや、仕事を辞めても生きていくために次の仕事を探すしまたチマチマで定年して隠居しても日々はまたチマチマだ、死ぬまで目の前のそれか一つ先の事をチマチマと片付けていくしかない。


 「そういや望と付き合ってるんだっけか? 無人島でボーイミーツガールしたと思ったら昔馴染みか、おめでとう爆発しろよ巨乳好き」

 「祝福してるように見せて七五調でディスってんじゃねぇよ山バカ、お前こそ墨巣さんといい感じって鶴子と望経由で聞いたぞ」

間のクッションが多いから確度は微妙だが墨巣さんとコイツだと性格的には悪くはないと思う、後は波長とかその辺りだな、俺らの場合は気付いたら波長がシンクロしてたからな、付き合ってすらいなかったのに気付いたら熟年夫婦レベルだ、ここまで来ると運命とか信じたくなってくる。あの日サークルで出会った瞬間から互いに影響しあって足して割って良い感じに納めて、共に居て苦にならず、共に居て落ち着いて楽しく、互いに嫌な事を理解してその上でそこを突いても問題にならない、気付いたら告っていて気付いたら彼女になっていた。


 三馬鹿の中で最も古いのは目の前のコイツで二番手は鶴子、望は三番手だが多少は影響されたし性格も染まったが望程ではない。

 共に居て苦にならないのは同じだがコイツは論外として鶴子と付き合うとか想像ができない、幾度かの天体観測を経て束縛心の様なものを感じて彼女の特別に、俺の特別になりたいなってほしい、そんな思いが気付いたら言葉に出していた、返答は軽く『良いわよ』だったが酷く安心した、断られたら関係が微妙に変わるからな。

まぁ良くも悪くも変わらないってのは無いか、何かしらで関係は変わる、例えば俺と望とが付き合って昇や鶴子は多少なりとも気を使う、例外的に先輩は無遠慮に来るがそれは常だしな、そう考えると先輩だけが不変だが何年かしたら落ち着いてくれるという限りなくゼロに近い願いを頭の隅から追いやる、あの人、死ぬまで落ち着くって言葉からは縁遠い、それこそ誰かと結婚しても変わらない気しかしない。

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