番外編7-3
映画は進んで敵の基地をクレイモアで爆破するシーンだ、クレイモアって対人で建物破壊するような爆弾じゃないはずなんだが、運良くガス管が近くに有ったとか見えない所でC4とか設置してたかだな、しかし素晴らしい言語感と言うか語録が作られるのが解る気がする。
二杯目となるウイスキーを飲み干してそろそろ適量だな、晩飯前で泥酔するのもまずいし後は水を共にするか、ピッチャーの中身も少し心許ないが一時停止するにも佳境なんだよな、まぁ良いだろう。
どうせ浄水器付きの蛇口を捻れば補充できる、今すぐではなくとも時間的には余裕もある、それにお茶なら水出しの物が冷蔵庫に有るからな、と言うか映画終わったらおでんの火入れだな、朝から仕込んで良い感じに味も染みては来ているだろうがまだまだだ、圧力鍋とかなら早いが普通に土鍋でじっくりとが見た目にも美味しい。だが育てるのに時間は掛かるからな、冷める時に出汁を吸い暖める時に己の水を出すというのが煮物の常で何度もある程度まで火を入れてじっくり冷ましながら野菜から出た出汁も吸わせて煮汁すら育てる、明日も休みだからと用意しているが仮に隣のが夕飯までいるならば明日は残った煮汁でウドンでも作るか、ご飯は炊いてるし食材も十分な量が有る、二人分くらいなら余裕だな。
主人公が娘を助け出して映画はクレジットに入る、これはかなり面白い映画だな、アクションとしても良いしジョークが冴えてる、リメイク版とか無いか探してみるか。
「そういや近く中古のワゴンが納車されるんだが積んだ方が良いのって望遠鏡とシートと寝袋以外に有るか?」
聞いておこうと思いつつも忙しさにかまけて聞けていなかった事を聞く、そういう意味ではタイミングばっちりだな。
「そうね、とりあえず赤色灯でしょ、後は電気毛布は意外に使えるわね、それに薄手でも良いからシート、後は最近狙ってるのがシガーソケット給電の電気コンロね、朝に暖かいコーヒーとか、カップ麺とか冬場は欲しくなるから」
コンロを無視するならば一万ちょっとか、送料有りでも二万は行かないがローンの払いを考えると厳しいな。
家賃等で5万、車と奨学金の払いが5万、保険とか税金とか駐車場代で約4万、食費や雑費を払って念のための積み立てもある、手取り20万じゃちょっと足りないな、とりあえず車が再々来年にはローン終わるしその頃には少し余裕有るとみて考えておくとしよう、と言うかローン終わっても奨学金の方に一部回すからそこまで余裕にはならないが、今のところ1年で24万の払いで2年目からボーナス出るとして繰り上げ返済してだから少なく見て6年は先か、利息が安いとは言えその分を考えて順当に行かないと見れば7年は要るな。
それでも早いのだろう普通なら15年くらい、それも昇給とか有りでだ、順当に出世してボーナスとかで繰り上げ返済して他にローンとか抱えずに払い続ければだ、実際には20年くらいは見ないとだろう、まぁプランや額にもよる。俺なんかは低利息だが利息常に発生タイプだ、年利が無条件で元本から発生する、大して月毎に決められた額払えば利息は出ないが払わなければ町金よりは安い程度だが発生するパターンとかもある、前者の場合なら年利1パーセントが相場で借りる額面や団体で3パーセントまでだ、後者は年利換算8パーセントが基本となる、最大でも10パーセントくらいだがコツコツ払う自信が有るなら後者の方が得だがそこまで上手く行くと思わないから俺は前者を選んだ。




