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満月

 身体が大きい生物なら食べてる量も多くなる、水に関しても性質にもよるがおおむね大量に飲む、牛飲馬食なんて言うくらいだしな、まぁ馬や牛がいるとは思えないがアンノウンのサイズの予想の中で最大がこのラインとなる。

  その予想の中にある可能性の高い生物がいるなら痕跡は多量に残る、仮に群れではなく一体だけとしてもだ、

まぁ可能性と予想の範囲からは出ないが頭の片隅に置いておこう。


 さてそろそろ漁に出る頃合いだ、森からおさらばして海を目指すとしよう。

海水抜き漁で魚を大量に捕らえ、ゆるりと森へと分け入り拠点までのんびりと森林浴気分を楽しみつつちょっとした段差とか木の根とかを踏み越えていく。


 手に入った魚の量の半分は焼き干しになるとして、もう少し保存食のバリエーションが欲しいな、パッと思い浮かぶのは煮干しと燻製か。

 燻製は近所の爺さんが仕止めた猪を燻しているのは知っているし貰った事もあるが作っているのを見た事はない。

ある程度の知識はあるが流石に無理だろう、煮干しならなんとかなるか、まぁどちらにしても賞味期限とかに懸念は残る。


 テキパキと魚を捌き焼いては干してたまに食べる夕食なのか作業なのか解らない行動を挟み、火の始末やらを済ませて天体観測に出掛ける事にする。

 森を抜けて池の畔に腰掛けて夜空を見上げる、丘の上と違い開けたパノラマではなく天井を丸く切り取ったような空だが瞬く星は相変わらずの美しさだ。

やや欠けた満月の明かりが強いがそれでも星はしっかり見えている、残念ながら雲と月明かりで天の川の全容までは見えないが雲の切れ間から見える天の川というのも乙な物だ。

しかしこう言ってはなんたが月明かりが邪魔だな。


 確か月齢は約28日で今日が満月プラスマイナス1日か2日だから新月は12~3日先になる。

 6月になってしまうか、非常に残念だもう少し早いうちから天体観測を嗜むようになっていれば前の新月の夜に満天の星空を見れただろうに。

まぁ楽しみが増えたと思う事にしよう。


1時間程を天体観測に使い、明日に備えて眠りに付いた。



 さて今日もまた新しい1日が始まる、怪我なく大過なく代わり映えのない1日である事を願いつつ準備を済まして漁に出掛ける。

満月近辺だけあってかなり潮が引いている、その分だけ漁に余裕が生まれる訳だがありがたい事にと言うべきか残念ながらと言うべきか、ホースを使ってから余裕過ぎて時間を持て余している。まぁ時間が余った所でやれる事は薪運びと警戒網の設置くらいなのだが

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